【連載コラム】パチンコホール版DXのすすめ
~vol.6 業務効率向上施策の検討 ~その1「BPR」~

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(文=森拓也/スマートアプリケーション代表取締役)

今回から数回に分けて、パチンコホール業界にとって課題になっている「業務効率向上施策」について、お話いたします。

人手不足、人材確保に課題の多いパチンコホール業界ですが、従前のように給与水準を高めることで人材を確保するのも限界に近づいています。当たり前のことではありますが、有効な施策の一つに業務効率や生産性の向上があります。

一つ目の施策として「今こそBPRの再検討」です。BPR(Business Process Re-engineering:業務改革)とは、企業の目的や目標を達成するために、組織構造や業務フローを再構築することであり、足元の業務をゼロベースで見直してみることです。今必要な業務は何か? 今ある業務は何のために実施しているのか? それは最適な方法なのか? そして、日々の業務を棚卸して一つ一つの業務の関連性や本来の目的との整合性、必要性を見直すことが必要不可欠です。

例えば、新台入れ替えに伴う撤去台の判断について、店舗に任せていると店舗単体での最適解しか得られません。全社を俯瞰して判断すると、ある店舗では撤去台として判断しない台であっても、他の店舗ではより有効活用することが出来ることもあります。また、撤去台を2週間かけて他店に移動するのが良いのか、あるいは中古売却と中古購入を同時に行い、時短を図るのが良いのかについても、店舗単体では判断が難しいことです。これらはデータを一元管理していれば、それまで複数の人間が対応していた業務を一人の人間が同一時間で実施することも可能になります。

一方で、店舗にしかできない業務はお客様に対する最高のホスピタリティーの提供です。一人一人のお客様の顔が見える営業を行い、再来店したいと考えていただくためのソフト面の環境の提供はお店にしか出来ません。いまこそ、業務を再考する絶好の機会と言えます。

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森 拓也(もり・たくや)●株式会社スマートアプリケーション代表取締役。金融業界にて融資、審査、予算統括、IPO支援、海外企業との事業提携、M&A、金融スキーム構築業務に従事。ITCベンチャー企業(GMS、小売、外食、アパレルチェーン店向け)に転職し取締役として管理部門統括、IPO、IR業務、IoTを活用した各種システム構築業務を対応し2003年よりパチンコホール向けの各種システムやネットワーク提供業務を行う。2004年より慶応大学ナノテクベンチャー取締役兼務。2009年7月、スマートアプリケーションを起業し現在に至る。
●株式会社スマートアプリケーション

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