【連載コラム】パチンコホール版DXのすすめ
vol.4 情報をコントロールするための「商圏分析」とは

投稿日:2022年1月19日 更新日:

SmartAnalysisが叶える
次世代型経営スタイル


(文=森拓也/スマートアプリケーション代表取締役)

今回は商圏分析の変化についてお話しします。

パチンコ業界における商圏分析とは、「競合店の経営状態を把握すること」「市場ボリュームや地域特性、顧客の嗜好を把握すること」です。その中でも競合店の情報を把握することは地域によっては案外難しいことではありません。出玉情報や設置機種情報、LINEやチラシ等の告知情報‥などパチンコホールは様々な情報を公開しています。それらの情報を蓄積し、有効活用することで自店の戦略や戦術策定の精度が大幅に向上します。RPAやビッグデータ活用等のDX対応により、各店舗の設置台情報、入替情報、台ごとの差玉や稼働情報、大当り等の機械特性、商圏内顧客による機械支持率や稼働率、競合店の機械予算や調整、凡その店舗PLの把握――までもが可能になります。

さらにはAIの活用によって競合店の台入替予測や、自店設置機種の適正台数の把握や撤去台判断の精度も向上します。つまりは、情報を制して優位に戦うことが可能です。精度の高い競合店情報を保持することが出来れば、その考え方を把握したうえでの自店戦略を講ずることになります。Web上の勝手ブログや勝手サイトでは、ホールごとのイベント日の差玉や出玉率の情報が公開されています。一部のホールはこのようなサイトをステルスマーケティングに活用し、一部のユーザーはそれらを判断しSNS等でホールを判別する情報を拡散しています。このような部分的な情報によって大多数のユーザーが店舗の努力や本質を把握せずに、どの店が良い・悪いといった判断をしています。

一方、DX弱者企業はどうなるでしょうか? 俯瞰的な情報をコントロールできないホールがさらに衰退するのは必然かもしれません。情報をコントロールする立場への転換が必要であり、情報を制するか、のまれるか、企業の明暗は目の前に迫っています。

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森 拓也(もり・たくや)●株式会社スマートアプリケーション代表取締役。金融業界にて融資、審査、予算統括、IPO支援、海外企業との事業提携、M&A、金融スキーム構築業務に従事。ITCベンチャー企業(GMS、小売、外食、アパレルチェーン店向け)に転職し取締役として管理部門統括、IPO、IR業務、IoTを活用した各種システム構築業務を対応し2003年よりパチンコホール向けの各種システムやネットワーク提供業務を行う。2004年より慶応大学ナノテクベンチャー取締役兼務。2009年7月、スマートアプリケーションを起業し現在に至る。
●株式会社スマートアプリケーション

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