SmartAnalysisが叶える
次世代型経営スタイル
(文=森拓也/スマートアプリケーション代表取締役)
前回の続きになりますが、BPRを経てフローが確立したルーティン業務は会社にとって必須業務です。その中でも時間を要する業務があればシステム化を検討する必要があります。判断基準は「投資コストに対して業務削減コスト/属人業務の排除を比較して見合うのかどうか」です。システム投資が見合わないと判断した場合やそもそもフローが確立していない業務であればシステム化は時期尚早であり、「RPA」の活用も検討するべきです。RPA(Robotic Process Automation:ロボットによる業務の自動化)とは人間がPC等のITデバイスを用いて行っている一連の作業をソフトウェアで自動化するツールのことです。
具体的な対応策として、店舗・本部共通業務である取引先から送付される納品書や請求書の自動処理、従業員の勤怠管理や給料計算等、毎月の定例業務且つデータを取り扱う業務はRPA向きです。RPAの基本的な活用方法として、紙の帳票をシステムに入力する業務であれば、OCRでデータ化しRPAでシステム登録することにより自動化することが可能です。 OCR(Optical Character Recognition/
Reader:光学的文字認識)とは、手書きや印刷された文字を、イメージスキャナで読みとり、コンピュータが利用できるデジタルの文字コードに変換する技術です。
具体的には、PDFに変換した取引先から送付される景品や備品、消耗品等の納品書情報をOCRを用いてデータ化し、購買管理システムや会計システムに自動的に取り込むまでの一連の業務をRPAにより自動化するのです。結果として人間は登録されたデータの確認作業をするだけで済み、処理時間が大幅に削減されます。
従来、これらの作業の殆どを人間が行ってきましたが、繰り返しの作業で手間も掛かるため、自動化するメリットは計り知れません。
「Vol.1の内容はこちら」 「第四次 産業革命」にホールが対峙するために
「Vol.2の内容はこちら」 DXを実行するために~目的の明確化~
「Vol.3の内容はこちら」 DX推進に取り組むために~パートナー選定~
「Vol.4の内容はこちら」 情報をコントロールするための「商圏分析」とは
「Vol.5の内容はこちら」 リスクを最小化するための「機械調整」とは
「Vol.6の内容はこちら」 業務効率向上施策の検討 ~その1「BPR」~
●株式会社スマートアプリケーション