SmartAnalysisが叶える
次世代型経営スタイル
(文=森拓也/スマートアプリケーション代表取締役)
今回は、RPAとBIツール(グラフやクロス分析、色を使い一目見て判断可能なダッシュボードの作成)を活用した業務効率化についてお話いたします。
具体的には、報告資料や会議資料(営業判断資料)の自動作成です。報告資料であれば、自社で使用している各種システム情報やインターネットに公開されている情報提供サイトの表示データ、ダウンロード可能なデータを定時に自動取得し、スプレッドシートに貼り付けることにより、ワークシートの参照や関数、マクロやVBAを使用して定型フォーマットが作成できます。作成した資料を社内のグループウェアに掲示又はメールで必要な担当へ通知することも自動化できます。
これは幅広い分野で活用可能です。営業面では、ホールコンピュータや会員管理システム等の営業管理システムの出力データや全国データ、商圏分析データ、出玉情報等の公開データを元に自社の未設置機種で稼動の高い機種や新台の初動情報、撤去候補や増台候補機種の自動選定や、調整異常台の自動抽出などは損益コントロールに即効性が高いと考えます。
店舗分析や人事評価も重要です。複数店舗を有する法人であれば、売り場面積や設置台数、広告宣伝費や機械投資、人件費等の主要経費と営業利益や稼働との相関や店舗比較を定期的に確認することも自動化しておくことにより、変化の兆候の把握や細かなKGI(目標設定管理)やKPI(業績評価管理)に繋げることが可能になります。店舗分析を定期的に実施している会社であれば、労働分配率や利潤分配率等を常に意識しますので業務の無駄の発見が容易になりスリムな経営を実施しやすくなります。
上述した内容の有効策として、BIツールやPythonの各種ライブラリ、AIツール(統計関数やディープラーニング)の活用による判断材料や市場変化の発見、予測値の自動取得も可能になります。
「Vol.1の内容はこちら」 「第四次 産業革命」にホールが対峙するために
「Vol.2の内容はこちら」 DXを実行するために~目的の明確化~
「Vol.3の内容はこちら」 DX推進に取り組むために~パートナー選定~
「Vol.4の内容はこちら」 情報をコントロールするための「商圏分析」とは
「Vol.5の内容はこちら」 リスクを最小化するための「機械調整」とは
「Vol.6の内容はこちら」 業務効率向上施策の検討 ~その1「BPR」~
「Vol.7の内容はこちら」 業務効率向上施策の検討 ~その2「RPA」
●株式会社スマートアプリケーション