SmartAnalysisが叶える
次世代型経営スタイル
(文=森拓也/スマートアプリケーション代表取締役)
今回はDX活用有無によるパチンコホールの影響について、近未来の話として、機械調整におけるリスクの極小化についてお話いたします。
機械調整における目的は「稼動と粗利のバランスの追求」であり、短期的な視点ではなく、中長期的な最大利益をどのように確保するのかを考えることです。そのためには、粗利の取りすぎによる顧客離れや取り漏れロスを極小化することが重要です。
一方、労働環境や人手不足の状況から、全ての台を完全にコントロールすることは難しく、意図した対応が出来ないのが現実です。適正な機械調整を実施するには、適切な予算設定、AIによる店舗機種別の稼動予測や競合店の機種別稼働率・支持率・出玉率の把握、全国データや地域データの機種別調整状況ーーを把握することが重要であり、根拠のない予算から算出する粗利達成を目的としては、目先の利益を確保しても中長期的な利益は確保できず、会社の将来はより厳しいものにならざるを得ません。パチンコホール経営者による店舗別の適正粗利の把握や店舗による確実な調整の構築が不可欠であり、アナログ運用には限界があるためDX活用が必要になります。
まずは、自社独自のデータ収集体制の構築とビッグデータ活用が重要です。最近は様々なデータ活用ツールがありますが、自社データを他社と共有するシステムでは競争優位に立つことが難しくなります。次に、AIによる稼動予測インフラの構築。自社データ、競合店データ、全国データを元にした商圏の実態に即した店舗独自の稼動予測環境を構築します。最後にAI活用により適正調整を実施できていない台や当日の台データと予算状況、機械特性から異常機種を自動把握し、問題のある台を抽出し、必要な担当者へ自動通知します。
リスク極小化にはDX活用が不可欠です。
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