【コラム】パチンコ注力期におけるライトミドルの在り方

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◆お客様視点の店舗運営
何故ライトミドルの勝率が上がらないのか!?

勝率を上げる為に必要なライトミドルのスペックとは?

昨年2019年を振り返りますとライトミドルの新機種が多数登場し、注目されてはいましたが、ユーザーから見れば辛い運用がなされ、勝率が上がらない状況で、長期に渡りユーザー支持が得られている機種が見当たりません。

特に内規変更後のスタート賞球数が3個以下の機種に関しては非常に辛くなっており、高い利益率で運用されています。これではライトミドルの「遊びやすさと勝ちやすさ」が提供出来ず、ライトミドルが普及するどころか、パチンコユーザーが減ってしまう恐れがあります。

ライトミドルは利益が取り易いとは思いますが、「敢えて利益率を高め、辛く運用しているのでしょうか?」「想定以上に利益が取れてしまっているのでは?」と、感じます。

今回の連載では台データと遊技データからこの辺りを検証し、ユーザーの勝率を高め得る為の活用ポイントと、勝率が高まる機種の選定について考えてみたいと思います。

新内規ライトミドル機の台データと遊技データ

まずはAI-CIS導入週データをご覧ください。新内規以前の4個賞球と新内規の1個・3個賞球で市場導入台数の多い機種、及びライトミドルとしてユーザーから長く支持された『AKB48バラの儀式』のデータを参考までに出力しています。

全体的に言える事は、遊技データの3項目において育成推奨値を全て超えている機種は1機種も存在しません。

『うる星やつら』が「アウト/1人」「勝率」の2項目で育成推奨値を超えており、新規則機ライトミドルとしてはユーザー支持が得られた機種ではないかと思います。

比較して『AKB48バラの儀式』のデータを見ますと全ての項目において、長きに渡りユーザー支持が得られた事に納得できる数値となっています。

さて、4個賞球の機種と新内規機種を比較した時に、ユーザーの期待値としては賞球数が減った分、大当たり平均出玉(TY)が増え、勝金額が増える事で勝率が上がるという事でしょう。

平均値を見ますと「勝金額平均」は16,557円から19,738円へと上がっていますが、「勝率」は27.2%から26.1%へと逆に下がっており、投資金額が上がっている事から見ても「ハイリスク・ハイリタ
ーン」になった事が分かります。

台データを見ますと、賞球数が減りベース値は下がっていますが、スタート回数は同じで、TYもほとんど変わっていません。スタート賞球数が減った分、スタート回数が増え、TYが増えれば「遊びやすく勝ちやすい」になるのでしょうが、TYが変わらず「勝金額平均」だけが上がっている事を見ますと、通常当たりのTYを減らし確変突入率を下げ、確変のTYを増やしている為、確変体験をした人の勝金額が上がっているのでしょう。

これにより玉単価も1.71円とミドル並に高くなっており、玉粗利32銭、利益率18.6%と非常に高い利益設定となっています。

台データ的に見ても「ハイリスク・ハイリターン」となった事は明白です。TYに関しては、ライトミドルスペックで「1時間当たりの出玉上限値」を超えないようにする為にはこの辺りが中心になると思いますので、勝率を高め「遊びやすく勝ちやすい」と感じさせる為に大当たり体験を増やし、確変体験を増やす必要があります。

スタート回数を高めに設定し、「回して利益率を落とせば良いのでは」と言う話になりますが、おそらく台データのシミュレーションではスタート回数が高く設定されていると思います。

しかしながら実際の遊技においては、リーチアクションが長く、保留がたまれば止め打ちします。そのため仮に入賞スタートが上がったとしても、大当たり抽選の為の有効スタートが上がらず、スタート効率が悪く、大当たり回数が上がらないのでしょう。

高い利益率に繋がっている要因はこの辺りにもあると思います。またベースが下がった事で1,000円当たりのスタート回数が下がり、アウト1,000個当たりのスタート回遊は同じでも、体感スタートが落ち、大当たりの期待値も下がっているのではないでしょうか。

勝率が上げられるライトミドルの機種選定

今回はライトミドルのデータからお話しましたが、ミドルに関しても全く同じ事が言えます。

ミドル全盛期の頃は1時間あたりアウト5,000個で稼働時間を計算していましたが、現在は到底5,000個は打てません。中には4,000個程度しか打てない機種もあります。アウト効率が非常に悪く、これがスタート効率の悪さにも繋がっています。

勝率を高める為にはまずは大当たり体験を増やす。その為には有効スタート効率が高めに設定された機種を選定する必要があると思います。『海物語』のスタートデータを思い描けば勝率が上がりやすい理由がお分かりいただけるでしょう。

滞在時間を上げる為、演出等でアウト効率が悪くなり、有効スタート効率が上がらないのであれば、設定付機種で確率調整を行い、大当り体験を増やし、勝率をコントロールすべきです。

これからの機種選定には有効スタート効率も加味する必要があると思います。

■著者プロフィール
三輪 勝治
㈱エムシック代表取締役
1985年立教大学法学部卒業。パチンコ業界大手周辺機器メーカーに勤務。遊技台情報公開システム、情報ネットワークシステムの開発に携わる。退職後、One To One顧客管理システムの開発・販売会社設立に参加。業界初の顧客遊技履歴データネットワークシステムを立ち上げる。システム開発、セミナー講師、等幅広く活動。2016年10 月株式会社エムシック設立。
URL www.ai-cis.com
Mail info@ai-cis.com

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