【コラム】パチスロ『バジリスク絆』撤去後の機種構成を考える

投稿日:2019年12月11日 更新日:

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いよいよ『バジリスク絆』『アナザーゴッドハーデス』等、現時点でもユーザーのメイン遊技比率の高いパチスロ機の撤去が始まります。撤去後はどの様な回遊が発生し、機種構成や店舗運営にどのような影響を与えるでしょうか。

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『ハーデス』ユーザーの回遊状況や『バジリスク絆』ユーザーのパチンコとの回遊に関しては、2019年3月号の第9回で詳細をお伝えしており、大きな変化はありませんので、詳細は割愛させていただきます。

今回はこの半年間の『バジリスク絆』ユーザーのパチスロ内での回遊状況に焦点を絞り、『バジリスク絆』撤去前後のパチスロの機種構成と店舗運営について考えてみたいと思います。

「回遊状況とユーザー動向」の視覚化

一カ月間を通してパチスロをメインで遊技する人を集計し、それぞれの機種をメインで遊技した人の比率(%)と、比率の上位12機種を時計回りで出力しています。各機種をメインで遊技する人のサブ機種を集計し、サブ比率の1位を「第1サブ機種(実線)」、2位を「第2サブ機種(点線)」としています。

まずはAI-CIS回遊図をご覧ください。10月の回遊状況を視覚化しております。『バジリスク絆』のメイン遊技比率は「5号機バラエティ」に次ぐ2位に位置しています。また様々な機種のサブ機種として矢印が集中しており、『バジリスク絆』を中心にパチスロを遊技しているユーザーが如何に多いかが分かります。撤去に向けての準備、及び撤去後の早々なる仕掛けが店舗の業績に大きく影響する事は言うまでもありません。

メイン遊技比率推移

まずは各機種のメイン遊技比率推移から見て行きましょう。『バジリスク絆』のメイン遊技比率推移ですが、7月の
『Re:ゼロ』の増販や9月の『まどマギ叛逆』の登場。また、それぞれが甘く運用された事により8月、9月と減少しましたが、10月には増加に転じています。一旦はメイン機種を替えたものの直ぐに戻っています。

注目したいのは5月と8月を比較して『Re:ゼロ』が2.8ポイント上昇しているのに対し、『バジリスク絆』は僅か0.1ポイントの減少に留まっている点です。これは『バジリスク絆』のメインユーザーは、メイン機種を『Re:ゼロ』に替えていないと言う事です。

また「バラエティ」もほとんど『Re:ゼロ』の影響を受ける事なく安定し、更に8月以降は上昇傾向にあります。各種5.5号機が見直され、「バラエティ」を中心に立ち回るユーザーが増えている様子が伺えます。

AI-CISでは各機種を「メインで遊技する人数比率」を概ね店舗における「適正台数比率」と見ております。

サブ遊技比率推移

次にサブ機種比率推移をご覧ください。こちらは『バジリスク絆』撤去後の移動先として選択される可能性が高い機種と言えます。サブ機種比率推移を見ますと『Re:ゼロ』が常に第1サブ機種になっています。

9月は『まどマギ叛逆』の影響を受けサブ機種比率が下がっていますが、『まどマギ叛逆』の新台効果が無くなる10月には再び上昇しています。メイン機種として『バジリスク絆』に取って代わる事は出来ませんが、サブ機種としては絶対的な存在と言えます。

ちなみに『番長3』は、『HEY!鏡』に始まる6号機登場までは、常に『バジリスク絆』の第1サブ機種として遊技されていました。現時点の比率はそれ程高くはありませんが、一旦は新機種の影響を受けるものの、一定の比率で推移しています。『Re:ゼロ』や『まどマギ叛逆』の勝金額に物足りなさを感じる「勝金額重視派」から今でも支持されているのでしょう。

『Re:ゼロ』が第1サブ機種、「バラエティ」が第2サブ機種で推移しています。『ハーデス』『凱旋』『沖ドキ』等の旧規則機は除外しています。

ここまでの回遊状況を踏まえ『バジリスク絆』撤去後の機種構成を考えてみましょう。入れ替えにあたっては以下の3パターンが考えられます。
①今後登場する6号機の新台。
②『Re:ゼロ』の増台。
③5.5号機の再設置。

入れ替えにおける課題と対策

もちろん『バジリスク絆』の撤去だけでなく、旧規則パチスロ機の設置比率を落としていく過程で、どれか1つのパターンでの入れ替えではなく、複合による入れ替えになりますが、それぞれのパターンにおいて以下が課題になると思われます。
①6号機新台がユーザーから支持されるか。
②現状の稼働低下傾向の中、増台による稼働維持は可能か。
③「バラエティ」コーナーの機種選定。

それぞれの課題に対する対策を考えてみましょう。
①でポイントとなるのは、今後登場する高純増AT機が『Re:ゼロ』の様に「稼働重視の『薄利営業に見合うユーザー支持』が得られるか」でしょう。

まずは11月に登場する『S北斗の拳天昇』と『Sサラリーマン金太郎』の評価です。登場後に『バジリスク絆』や『Re:ゼロ』のメイン遊技比率がどのように影響されるか、回遊状況がどのように変化するかがポイントになります。早期の「回遊状況把握と顧客遊技データの把握」が重要です。

『バジリスク絆』が残っている11月中は、「6号機新台と『バジリスク絆』とのメイン、サブ関係の回遊が発生するか、そこに『Re:ゼロ』が絡んで来るか」また「『勝金額平均』が1万円後半になっているか」が6号機新台の評価ポイントとなると思います。

②については、『バジリスク絆』の撤去後の移動先候補として、継続的に第1サブ機種として遊技されている『Re:ゼロ』が現時点では最有力と言えます。この先登場する6号機新台の支持が得られなければ『Re:ゼロ』がメイン機種として支持される可能性もあります。

そうなれば中古価格は高騰するでしょう。安値の間に押さえておき、『バジリスク絆』が稼働している間は低貸しで活用、撤去後は動向を見て20円パチスロに移動させるのも良いでしょう。

③は、利益面を考慮すれば、現時点でメイン遊技比率、サブ比率共に上昇している.5.5号機の「バラエティ」が重要な役割を担いそうです。検定期間が残っている「勝金額重視派」向けの中古機は押さえておくと良いでしょう。また、『番長3』のサブ比率も安定しており、メイン機として復活する可能性は大です。5.5号機の「バラエティ」と『番長3』の育成が、『バジリスク絆』撤去前後での重要施策となりそうです。

一カ月間を通してパチスロをメインで遊技する人を集計し、それぞれの機種をメインで遊技した人の比率(%)と、比率の上位12機種を時計回りで出力しています。各機種をメインで遊技する人のサブ機種を集計し、サブ比率の1位を「第1サブ機種(実線)」、2位を「第2サブ機種(点線)」としています。

『Re:ゼロ』が第1サブ機種、「バラエティ」が第2サブ機種で推移しています。『ハーデス』『凱旋』『沖ドキ』等の旧規則機は除外しています。

AI-CISでは各機種を「メインで遊技する人数比率」を概ね店舗における「適正台数比率」と見ております。

■著者プロフィール
三輪 勝治
㈱エムシック代表取締役
1985年立教大学法学部卒業。パチンコ業界大手周辺機器メーカーに勤務。遊技台情報公開システム、情報ネットワークシステムの開発に携わる。退職後、One To One顧客管理システムの開発・販売会社設立に参加。業界初の顧客遊技履歴データネットワークシステムを立ち上げる。システム開発、セミナー講師、等幅広く活動。2016年10 月株式会社エムシック設立。
URL www.ai-cis.com
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