【インタビュー/私の道】
リピーター急増中! パチンコ業界特化の総付屋
|株式会社逸品堂 細谷竜也社長

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パチンコ業界への参入は2年目ながら、総付景品界隈で注目を集めている株式会社逸品堂。リピーターが急増する背景には同社のどのような想いが隠されているのだろうか。細谷竜也社長に訊いた。

PROFILE ●ほそたに たつや 1986年6月生まれ。大学卒業後、2008年に新卒で香川県内の印刷会社に就職。その後、広告代理店への出向、フィリピン留学を経て、2016年5月に逸品堂を設立。趣味はサーフィン。休日は愛犬(チワワ)と子どもを連れ、ドッグランで過ごすのがお決まり。

大学卒業後、生まれ育った香川県にある印刷会社に入社。その後、印刷会社と取引のあった広告代理店に出向。数年間に渡り企業の課題解決に取り組んできた。しかし、働いているうちに、細谷竜也社長に疑問が浮かぶ。“果たして自分の武器は何なのだろうか”と。

「広告代理店は顧客の悩みなどをヒアリングし、広告をはじめ幅広いお手伝いをします。何でも出来ることは一見良いことと思えますが、悪い言い方をすれば広く浅い。自分自身の強みを見出しにくい環境だと感じていました。これからの時代は、何か1つこれという強みがないと生き残っていけないと考えていたため、30歳を迎える前に一区切りつけました」。

退職後は以前から興味関心のあった留学がしたいと考えた。日本とは真逆の人口ピラミッドを形成し、人口の増加が著しいフィリピンに興味を持ち、約1年間フィリピンへ留学。その中で、日本が少子高齢化であることからフィリピンの人材に日本語教育を施し、日本に送り込む仕事がしたいと思い立つ。必死に語学に励み、市場調査に何度も繰り出した。しかし、努力は成就しなかった。

「経験や人脈もなければ、言葉も通じないんですから、成功するわけないですよね。思い返すと無謀なことをしたなと。でも、チャレンジすることは嫌いではないので良い経験になりました。ちなみに私の座右の銘は“動きながら、考える。考えながら、動く。”です。当時も今も興味があればすぐ行動していましたね」。

こうして1年足らずのフィリピン留学に終止符を打ち、帰国の途についた。

地域創生→ノベルティ、思い切った業態転換

帰国後、2016年5月に逸品堂を起ち上げた。祖父、父親、叔父と皆経営者だったこともあり、起業に対する不安は一切なかった。

「29歳、独身、ニート、金なし、実家暮らしとモテる要素は一切なし(笑)。それならいっそ起業しようと。起業してからのことは、やりながら考えればいいと割り切りました」。

地元香川県に何か貢献できることはないかと考え、地元の生産者を支援する地方創生事業をスタート。香川県にはうどん以外にもオリーブ、醤油、いりこ、醬油豆などの名産品がいくつもある。しかし、全国的に認知度が低いと考え販売のサポートをしようと決意。生産者と組んで販路開拓、バイヤーとのマッチング、物産イベントの企画などに注力した。しかし、生産者との関係づくり1つとっても、多大な時間を要し、人員のリソースも足りず、すぐさま利益を生み出すことはできなかった。そこで、細谷社長は次の一手を考えた。

「別の形で地元に貢献する方法を考え、たどり着いたのがノベルティ、粗品・記念品の販売でした。前職の経験で、日用品以外に食品なども企業の来場者プレゼントや成約記念品として扱われることも知っていたので、ノベルティ事業なら地域創生のお手伝いも出来ると考えました。それならば、ノベルティという専門性をもって特化したほうが近道だと考え、一気に方向転換しました」。

そこからは早かった。様々な製品を扱う工場との交渉により、ノベルティとして取り扱う商品を拡充。加えて、価格交渉や顧客開拓など、限界価格の実現に奔走。同社に発注することによるコストメリットを各企業に提供している。

総付景品として需要の高い「ボックスティッシュ」「うちわ」のサンプル。同社ではデザイン制作を請け負える体制も整えているため、気兼ねなく頼むことができる。今後も他業界で流行しているノベルティなどにもアンテナを張り、提案していきたい考えだ。

安さ引っ提げ業界参入、話題の総付屋が誕生

そんな同社のパチンコ業界参入は2022年11月。それまではカーディーラーやハウスメーカー、大学キャンパスなどがメイン顧客だったが、パチンコ業界に精通したある人との出会いをきっかけに、業界内での同社の認知は瞬く間に広がっていく。

「ある日、その方から“あるホール企業が卓上カレンダーをつくるのに現状○○円掛かっているけど、細谷さんの所ならいくらで出来るか”と連絡がありました。金額をお伝えすると、その安さにとても驚かれていて。そこから様々な法人様をご紹介いただき、徐々にご指名いただけるようになりました」。

安さに加え少数精鋭だからこそできる決済までのスピード感、フットワークの軽さも好評を受け、業界参入初年度にして約50法人との取引を成功させた。

「取引させていただいた企業様からは、これまで総付景品を検討していたけど、金額面で折り合いがつかず、実施できなかったという声を多く耳にしました。そういう方がいましたら、是非お声掛けいただけたらと思います」。

業界参入2期目となる今年は、100法人を目指していきたいと細谷社長は意気込む。

「今、弊社は『うちわ(夏)』『卓上カレンダー(冬)』『ボックスティッシュ(通年)』の3商品を主軸としています。これに加えて、最近では多くの経営幹部の方々とお話させていただき、潜在ニーズにも着眼点を置いています。例えば、店頭の『のぼり』は汚れや劣化に気付かずに放置しやすいものですが、実はユーザーが1番はじめに目にする大切な広告です。こうしたニーズを汲み取り、価格だけでなく、仕組みでお手伝いが出来る企画も進行中です。業界に特化した総付屋として、全国のホール様に認知いただき、圧倒的低価格で皆様に貢献していきたいです」。

業界参入2年目の新参者でありながら、既に業界内で話題となっている同社。今後の展開に注目したい。


株式会社逸品堂
本社/大阪府大阪市福島区福島5-6-31
TATSUMI福島ビル5F
【設立】2016年5月
【事業内容】ノベルティ、粗品、
記念品の企画・販売
【URL】https://ippin-do.jp/

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