【コラム】スマスロとメダル機の共存時代のポイント

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2022年11月21日より順次スマートパチスロ(スマスロ)の導入が開始されます。今回のコラムでは、これらスマスロ導入直後のメダル機とスマスロの共存時代についてのポイントを考察解説させていただきます。(文=ジェイさん@発信する遊技機クリエーター/J-BEAT合同会社代表)。

✅11月21日導入予定のスマスロ
・バキ 強くなりたくば喰らえ!!!
・革命機ヴァルヴレイヴ
・スマスロリノヘブン

スマスロは6.●号機

表1.内規区分別のメダル機とスマスロの違い

遊技機規則に合わせて5号機、6号機と括られており、またパチスロ製造メーカーの組合が定めた内規と呼ばれる自主規制によって小数点以下が変わっているのはご存じかと思います。

これまでの6.1号機、6.2号機の区分けのように、現在市場に6.5号機がある中で、新たな別の内規区分でスマスロが登場するような印象がありますが、内規区分としてはスマスロも同じ6.5号機です。

つまり、6.5号機登場後も6.4号機以下の内規で作られた機種が登場したように、実際に市場投入されるかは別として、6.3号機のスマスロ、6.4号機のスマスロもあり得るわけです。

同じ内規の上で、メダル機であれば有利区間G数は有限(6.5号機は4,000G)、スマスロであれば無制限となっています。

スマスロ登場以降は「6.5号機のメダル機」「6.5号機のスマスロ」といったように同じ内規区分でメダル機か電子メダル機かの違いの区分となります。

スマスロとメダル機の共存時代

特にスマスロ登場以降の大きなポイントとして、スマスロとメダル機が混在して市場で稼働し、さらに今後登場する機械においてもどちらもリリースされていくという事です。

つまり、パチスロ市場と括ってみた場合、スマスロだけでなく、既存の機種を含むメダル機の稼働も、引き続き大きなポイントとなってきます。

前回のコラムでも挙げたように、スマスロ初期は各メーカーの出玉性能合戦が予想され、ハイスペックでコイン単価が高い射幸性高めの機種が集中的に登場します。

表2.スマスロ第一弾機種出玉性能比較

6.5号機もこれまで、6.4号機以下の機種では実現出来なかった出玉性能を押し出しておりましたが、単純にそこだけの勝負をしてしまうとスマスロには劣ってしまいます。

一方で、他の6.5号機と比較して、コイン単価が低く出玉率もそこまで高く出ていない「S甲鉄城のカバネリ」が高稼働しているように、射幸性だけでない、ゲーム性や出玉バランスがうけている機械も登場しています。

特に、スマスロ初期はコイン単価高めの機械が次々と登場しますので、これら高スペック帯での遊びがきついと感じるユーザーの受け皿として、コイン単価3円未満のメダル機のポジションは各ホールにおいてもポイントとなってくるでしょう。

また、将来的には出てくる事は予想されるものの、ノーマルタイプやリアボタイプ(A+AT、A+ART)、技術介入機などは初期のスマスロとは一線を画す為、これらのメダル機の扱いも重要となってきます。

これまで以上に単純な数字上の性能差だけではない、ベースエンジンやゲーム性や出玉バランスの理解が必要不可欠となります。

さいごに

スマスロの登場は、パチスロの歴史上でもかなりインパクトのある転換点となります。

もちろん、スマスロ自体多くのパチスロファンの皆様に受け入れていただき、高稼働する事を期待していますが、同時にメダル機の更なる活躍は不可欠です。

各種媒体、全国のホール、各メーカーがスマスロとメダル機それぞれの遊び方の違いや魅力をより一層ファンの皆様にアピールしつつ、業界全体が盛り上がっていくのを期待しております。

◆プロフィール
ジェイさん@発信する遊技機クリエーター
J-BEAT合同会社代表

発信するプロ遊技機クリエーター兼ライター。過去遊技機メーカー3社で勤務。在籍中に10数機種の遊技機開発に携わる。現在は法人を経営しつつ、フリーのクリエーターとして遊技機開発に従事。また、メーカー所属では出来ない発信、評論活動を行っている。
Twitter:https://twitter.com/jsan65536

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