【コラム】『スマスロ北斗の拳』など最近のパチスロで話題の「ツラヌキSPEC」とは?

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2023年4月、パチスロ業界の大きな期待を背負って登場が予定されている『Lスマスロ北斗の拳』で搭載されている「ツラヌキSPEC」仕様。今回のコラムでは、「ツラヌキSPEC」について解説したいと思います。(文=ジェイさん@発信する遊技機クリエーター/J-BEAT合同会社代表)。

ツラヌキSPECが生まれた背景

6号機最大のデメリットは「同一有利区間で最大2,400枚獲得」で状態がリセットされることでした。これは6.5号機でMYから差枚方式に緩和されたとはいえ、出玉上限があることに変わりはありません。

もちろん機種性能として出玉上限があるわけではありません。有利区間をまたげば2,400枚以上の出玉を獲得できる可能性がありますが、一方で「6号機=2,400枚上限」のイメージが6号機前半のパチスロの印象となっていたと思います。

そこで生まれたのが「ツラヌキSPEC」と呼ばれる複数の有利区間を跨いで一撃出玉を獲得するスペック仕様です。

「ツラヌキSPEC」という言葉は『S甲鉄城のカバネリ』で出てきた言葉ですが、複数の有利区間を跨いで2,400枚以上の出玉を獲得する仕様は、6号機初期から搭載されていたものであり、各社が試行錯誤していた出玉設計でした。

たとえば、2018年に登場した『S島漢』は、ボーナス終了後に必ず100GのCZ「ときめき高確」に必ず突入します。これは6.0号機ですが、どれだけ出玉が出たとしても、必ずボーナス終了後に「ときめき高確」に入る仕様となっています。

つまり『S島漢』も、複数の有利区間を跨いで2,400枚以上の出玉獲得を可能とする「ツラヌキSPEC」性能をもっています。

「ツラヌキSPEC」は有利区間頭をCZ(AT高確率状態)にすることで、前後の有利区間を繋ぐ仕様となっています。

『S甲鉄城のカバネリ』では、有利区間が切れた後の有利区間頭がST「KABANERI OF THE IRON FORTRESS」となっています。

この仕様がさらにスマスロで応用されたのが『L革命機ヴァルヴレイヴ』で、こちらのCZは約90%のループ性能を持つ超革命RUSHをかけたCZのハラキリチャレンジとなっています。

そして、『Lスマスロ北斗の拳』では継続率84%以上のATをかけたバトルボーナスとなっている事が予想されます。

ツラヌキSPECのデメリット

ここまでの記述で「ツラヌキSPEC」は2,400枚上限を打ち手に感じさせない仕様であると感じていただいたと思います。しかしながら一方で、なぜ全ての機種で採用されず、これまでの多くの6号機では2,400枚上限を感じる仕様となっていたのか疑問を持たれた方もいると思います。

「ツラヌキSPEC」仕様はこれらメリットの反面デメリットも存在しました。まず1点目は高い朝一リセット性能が挙げられます。有利区間頭をCZとする事で、朝一状態が高い出玉性能状態となる為、設定変更時のみ打つリセット狩りやカニ歩きが有利な立ち回りとなってしまいます。SNSなどでこのような行為を過剰に禁止するホールのルールが拡散され、多くの方々が目にするようになったのも事実です。

そして2点目は特殊な天井仕様です。AT機の多くで設けられている天井仕様とは別に、有利区間天井と呼ばれる仕様が搭載され、高いハイエナ性能を持った機械となってしまいます。

メダル機には出玉上限だけでなく、有利区間ゲーム数での上限も設けられている為、一定ゲーム数の消化で有利区間がリセットされる事による有利区間頭のCZを狙う事が可能になります。

これらデメリットも存在した為に、6号機初期から「ツラヌキSPEC」を搭載することは可能だったにも関わらず、搭載が見送られた機種も多かったのです。

さいごに

スマスロの大きな特徴としては、これらのデメリット無しで「ツラヌキSPEC」仕様を搭載できることが挙げられます。

実は、このメダル機では実現できない「ツラヌキSPEC」仕様の搭載が、開発目線で考えるスマスロのスペック仕様での最大のメリットと言えます。

一部でスマスロになっても2,400枚上限のネガティブは変わらないという意見もありますが、実際にはこちらの仕様が搭載可能となったことで、打ち手には出玉上限を感じさせない作りになることがスマスロ最大の特徴なのです。

スマスロ第一弾で登場した『L革命機ヴァルヴレイヴ』は高コイン単価と高MY性能を持ち、現時点でも高粗利が取れる機種であるため、スマスロのイメージが『L革命機ヴァルヴレイヴ』となっているホール関係者の方も多いと思いのではないでしょうか。

もちろん機械代に加え設備費がかかるスマスロ導入においては、高粗利の機械に目が向くのは当然のことですが、6号機前半で失ったパチスロの魅力を取り戻すべく搭載された「ツラヌキSPEC」性能については、4月以降のスマスロ第二弾となる機種にも搭載されていますので、こちらにも注目していただければと思います。


◆プロフィール
ジェイさん@発信する遊技機クリエーター
J-BEAT合同会社代表

発信するプロ遊技機クリエーター兼ライター。過去遊技機メーカー3社で勤務。在籍中に10数機種の遊技機開発に携わる。現在は法人を経営しつつ、フリーのクリエーターとして遊技機開発に従事。また、メーカー所属では出来ない発信、評論活動を行っている。
Twitter:https://twitter.com/jsan65536

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