【コラム】押さえておきたい『スマスロ北斗の拳』と『初代北斗の拳』の違い

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前回のコラムでは『スマスロ北斗の拳』の販促ポイントとして、“過去機との違いの説明”を挙げさせて頂きました。今回のコラムでは、その過去機との違いのポイントをより具体的に挙げさせて頂きます(文=ジェイさん@発信する遊技機クリエーター/J-BEAT合同会社代表)。

ここでは、大きく以下の2つのポイントに絞って話を進めていきます。

✅遊技メダルを使わない
✅ATのゲームフロー

① 遊技メダルを使わない

今作の北斗の拳がスマスロである事は大きな違いです。既にスマスロの導入は昨年度から行われているもののまだまだ認知は低く、特にスリープ層にとってはインパクトの大きい違いである事でしょう。

このスマスロについてのガイドは既に昨年のスマスロ導入時に行われているとは思います。

今回のポイントは、昨年のスマスロ導入時が"既存のパチスロユーザー"に対しての説明であったのに対し、今回は“スリープ層”に向けた説明が求められるという点です。

"既存のパチスロユーザー"に対しての説明では「有利区間」の仕様についての違いの解説を入れたガイドを多くのホールで見かけました。一方、今回のターゲットとなる"スリープ層"に対しては、小難しい「有利区間」の話は抜きに、メダルを使わない遊技方法に絞っての遊技ガイドが良いと考えております。

特に『スマスロ北斗の拳』は打ち手に有利区間を意識させない作りになっており、有利区間の知識がなくとも問題なく遊技可能な機械です。

メダルを使わないパチスロをストレスなくポジティブに遊技できる導線設計が1点目のポイントとなります。

② ATのゲームフロー


ATの1セットを比較すると、初代は「10Gの小役パート(AT)と8Gのバトルパート(JACゲーム)」で平均獲得枚数が約140枚であったのに対して、今作は「30Gの小役パート(AT)と8Gのバトルパート(非AT)」で平均獲得枚数は約110枚となっています。

こちらに関してはゲームフローだけで見比べると大きな違いはないものの、打感的には大きく変り、真っ先にプレイヤーが感じる違いになりますので、ここを上手くフォロー出来るようなゲームガイドが求められます。

単純に比較すると純増が下がり、ゲームが間延びしているようなネガティブな側面があるものの、実際はこちらを補うゲーム性の追加やポジティブな進化がなされています。これらをゲームガイドで事前に(又は遊技しながら)情報を得る事で、打ち手はポジティブに遊技出来ると考えています。

さいごに

本日挙げたポイント以外にも初代との違いで打ち手が違和感を抱きそうな点においては、事前に遊技ガイド等による緩衝が効果的であると考えています。

メーカー主導の広告では「初代完全復活」を前面に掲げてTVや各種媒体でCM展開されていく事が予想されます。これに加え、約62万台が投下された初代北斗の拳に対する各ユーザーのイメージも強く残る中で、本日挙げた「違い」について、各ホール様における遊技ガイド設計が上手く緩衝材となり、今作の継続遊技に繋がる事を期待しています。

直近では広告宣伝に関するルールのガイドラインが取りまとめられるなど、各ホール様にとっても広告やホール内掲示物の運用が新しくなっていく過渡期となっている事でしょう。

単純な機械力だけでなく、これら各ホール様の広告や遊技ガイドによる遊技導線設計により、さらに遊技機業界が盛り上がっていく事を期待しております。

©武論尊・原哲夫/NSP 1983 ©Sammy


◆プロフィール
ジェイさん@発信する遊技機クリエーター
J-BEAT合同会社代表

発信するプロ遊技機クリエーター兼ライター。過去遊技機メーカー3社で勤務。在籍中に10数機種の遊技機開発に携わる。現在は法人を経営しつつ、フリーのクリエーターとして遊技機開発に従事。また、メーカー所属では出来ない発信、評論活動を行っている。
Twitter:https://twitter.com/jsan65536

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