【コラム】BR比率に着目して導いた『ファンキージャグラー2』の設定運用法!!

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前回は6号機ジャグラーの活用法が重要になることを示し、『SアイムジャグラーEX』の設定運用方法を解説しました。そこで今回は、『ファンキージャグラー2』の設定運用方法について、考察・解説していきたいと思います(文=三木貴史/エスサポート代表取締役)。

ファンキージャグラーの
有効設定が見えてきた!

今回は『ファンキージャグラー2(以下、ファンキー2)』の有効設定について、掘り下げてみたいと思います。前回、ジャグラーシリーズの基本的な設定の考え方として、「“BR比率”に注目し、いかに“REG比率”を高めるか」を意識することを示しました。なぜなら、『ジャグラー』はREG比率が高い台ほど高設定だとユーザーに認識されており、REG比率が高い台が高稼働する傾向にあるからです。

図をご覧ください。『マイジャグラーV(以下、マイジャグV)』、『アイムジャグラーEX(アイム)』に関して見てみると、REG比率は設定が上がるにつれ、比例的に上がっていくのではなく、設定毎にREG比率に偏りがあることが分かります。そのため、BR比率に偏りが見られる『マイジャグV』、『アイム』では、使うべき設定を絞り込むことが出来ます。

一方、『ファンキー2』に関してはBR比率に偏りがほぼないため、全設定を使用していく事が必然だと思っていました。ただし、登場から半年経った今、ホール様の状況を聞くうちに、使用すべき設定が絞り込めてきました。

『ファンキー2』単体だけでBR比率を見てしまうと、各設定の偏りが小さく、推奨設定を絞り込むことが出来ません。しかし、他のジャグラー2機種と比較することで、その設定の特徴が見えてきます。

まず、『ファンキー2』の高設定域のREG比率は『マイジャグV』、『アイム』に比べると、低い特徴があります。例えば、『ファンキー2』の設定5のBR比率「1:0.80」は、『マイジャグV』では設定3の「1:0.79」に近く、『アイム』なら設定3の「1:0.82」よりも下回ります。つまり、『ファンキー2』では設定5を使用しても、ユーザーがデータ表示機でボーナス回数を見た時の第一印象が、中間設定のように見えてしまうという事です。

『マイジャグV』の設定4、5、6、『アイム』の設定5、6の場合は、BIG回数よりもREG回数の方が上回ることが頻繁にありますが、『ファンキー2』では設定5、6を使用しても、BIG回数よりREG回数が上回ることはほとんどありません。それが、『ファンキー2』を薄利運用しても、他のジャグラーに比べて稼働が上がりにくい要因となっています。

そのため、「粗利を確保するジャグラー」と割り切ることも必要になってきます。『ファンキー2』の設定3のBR比率は「1:0.70」で、『マイジャグV』の設定2「1:0.70」と同等、『アイム』の設定2「1:0.68」の近似値となっています。

また、『ファンキー2』では、設定1、2、3のBR比率の差が他のジャグラーよりも小さくなっています。つまり、『ファンキー2』は、設定1、2、3においては、ボーナス回数に違いを感じないレベルであり、かつ、他のジャグラーの設定1、2と同等のボーナス回数となってしまうという事です。

このことから、『ファンキー2』では「設定2、3はあまり使用せず、ベース設定は1でOK」と考えます。こうすることで利益を確保し、高設定を多く入れられるようにもなります。設定4、5、6のREG比率が低いですが、「低設定ではない」ことには気づいてもらえます。そのため、推奨設定は【設定1、4、5、6】と考えます。

最終的な結論は設定1、4、6

さらに、出玉率の観点から「設定4×2台=設定5×1台」と概算ができます。設定4と設定5ではBR比率がそれぞれ「1:0.77」と「1:0.80」と差も小さいです。そのため、設定5を使用するなら設定4を2台使用したほうが、全体の稼働が上がることになり、設定5を使用する理由は見出だせなくなります。

また、『ファンキー2』の設定6のBIG確率は1/220となっており、他のジャグラーと比較しても圧倒的な軽さとなっています。設定6を使用すればBIG50回を狙うことも可能で、差枚数で5,000枚を超えることも珍しくなく、派手に出玉をアピールするには最適な設定といえます。

以上のことから導かれる『ファンキー2』の推奨設定は、【設定1、4、6】という事になります。ただ、設定6を頻繁に使えるわけではないので、設定1と4が中心の配分になるでしょう。例えば10台の場合、「設定1を6台、設定4を3台、設定6を1台」「設定1を5台、設定4を5台」「設定1を6台、設定4を4台」のような配分が標準となります。

しかし、これでは設定の高低が分かりやすくなってしまいますので、それを少しでも感じさせないようにするため、「設定1を4台、設定3を3台、設定4を2台、設定6を1台」「設定1を4台、設定3を3台、設定4を3台」など、設定3を補助的に使うことも有効だと思います。

ジャグラー各機種で運用方法は異なりますので、前回のコラムの確認も併せてよろしくお願いします。

◆プロフィール
三木 貴史
㈱エスサポート代表取締役
1972年生まれ。97年中央大学商学部卒業後、パチスロ専門店(神奈川県42台)にて勤務。01年〜06年グループ4店舗を統括部長として指揮、在職中より他店舗のコンサルティングにも携わる。この期間、全ての店舗で稼働平均15,000枚を継続。07年に独立し、パチンコ・パチスロホール運営コンサルタントとしてエスサポートを設立。“ホールの知恵袋”として全国どこにでも出張中。社内外を問わず行うセミナーも好評。

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