健全化機構・河上代表が金賞品システムを評価

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 東京都遊技業協同組合は10月23日、都内で『平成19年経営者研修会』を開催し、経営者など約890名が出席した。研修会では警視庁保安課風俗営業係の亀信樹主査による行政講話のほか、弁護士で遊技産業健全化推進機構の河上和雄代表による特別講演が行われた。

 とくに「業界の社会的認知のために必要なこと」をテーマに講演した河上氏は、時代に則していない業界の事例としてニセ3店方式を指摘し、「ホールが出した賞品を、間接的にホール企業や経営者が関与している場所で買い取って、ホールに戻すことはニセ3店方式であり、博打そのもの。そういったことでは国民の信頼は得られない」と厳しく言及。また「ましてやホール自体が裏ロムを使って客を騙したり、客を無視したような経営をしていたのでは成り立たない」とし、CSR(企業の社会的責任)やコンプライアンスの重要性と、それらを遵守する意識改革の必要性を説いた。

 そうした中、都遊協の活動については「金賞品のような素晴らしい考え方を持っている。暴力団との対立もあったようだが、きちん排除してきた」と評価した。都遊協が推進する金賞品流通システムは、特殊景品を排して、金地金賞品を提供するシステム。TUCショップが買い取った金賞品はTUC集荷場にて互換され、環流することがないのが特徴。

 河上氏は「これは業界の地域単位での成果といえるが、これは今後の業界の発展につながるいい試みだと思う。パチンコ産業が国民的な重要な遊びの要素を担っていくためには、業界人全体の意識が変わらなければいけない。ここが一番求められているのではないか」との見解を示した。

 一方、警視庁保安課の亀主査は「健全化」「射幸性の抑制」「犯罪抑止」の3点について要請。「射幸性の抑制」については、遊パチなどの導入推進に一定の評価を示しながら、低射幸性営業への転換を期待した。

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