このアンケート調査はPCSA 正会員ホール企業を対象に07年7月から毎月実施しているもの。内容は毎月末時点の「パチンコ・パチスロの稼働に関する対前年同月比」と「低貸玉営業比率及び遊技機割合・台数」で、金融機関・警察行政にPCSA会員ホール企業の経営実績状況を発信。とくに金融機関にはホール企業全般に向けられている厳しい評価に見直しを求めていく狙いがある。PCSAでは今後、同アンケート調査を毎月公表する方針。
公表された最新版は8月31日現在のデータ。正会員全30社中、今回は16社が回答。16社合算の設置台数はパチンコ機18万2802台、パチスロ機6万1239台となっている。
それによると8月末現在の16社平均の稼働にみる対前年同月比は、パチンコ機は100.2%。パチスロ機は120.1%で推移している。
回答企業数が毎回違うため単純比較はできないが、パチンコ機の100%割れは07年7月の統計開始から09年8月(97.5%)、同年11月(99.9%)、そして今年6月(95.8%)の過去3回。パチスロ機は07年7月から08年9月まで15ヶ月連続で100%割れを記録。09年にも3月から6月まで4ヶ月連続の100%割れに沈んだが、その後は順調に伸び率を高めながら推移し、最新の8月の120.1%は今年5月の121.8%に次ぐ過去2番目に高い水準が示されている。
一方、16社にみる低貸玉営業の導入状況は、パチンコ機は「1円」42.3%(7万7375台)、「2円」4.7%(8620台)、「0.5円」2.7%(4965台)、「0.25円」0.027%(50台)。「4円」通常貸玉は50.3%(9万1792台)とおよそ半分という水準だ。
パチスロ機は「10円」4.5%(2766台)、「5円」28.4%(1万7402台)、「8円」0.5%(325台)、「2円」0.5%(332台)。「20円」通常貸コインは66.1%(4万414台)となっている。
今年9月1日現在のPCSA正会員企業(30社)の合算店舗数は708店舗。合算設置台数はパチンコ機23万2789台、パチスロ機は8万1157台。