パチンコ機器販売会社社長が地面師詐欺を首謀

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 大手ホテルチェーンの「アパグループ」に対し、他人が所有する土地取引を持ちかけ、巨額の代金をだまし取った偽造有印公文書行使などの容疑で11月8日に警視庁捜査2課に逮捕された地面師グループ(9人)の首謀者に、パチンコ機器販売会社(東京都台東区)社長の宮田安徳容疑者(55)が名前を連ねていたことがわかった。11月18日付産経ニュース電子版が伝えている。地面師とは本人確認書類や土地登記書類などを偽造して土地の所有者になりすまし、土地の売却契約を結んだ相手から金銭をだまし取る行為を生業とする詐欺師の通称。

 報道によると宮田容疑者は2013年8月、東京都港区の外堀通り溜池交差点からほど近い約380平方メートルの土地(現在は駐車場)の取引に関連して「印鑑証明書」や「住民基本台帳カード」などを偽造し、アパグループに12億6,000万円で売却。問題の土地は所有者から宮田容疑者が経営するパチンコ機器販売会社、そして都内千代田区の不動産仲介業者を経由する形でアパグループと契約が結ばれた。アパグループに代金は返還されておらず、警視庁捜査2課は宮田容疑者らの地面師グループがアパ社を騙した金銭詐欺にも関与しているとみて解明を進めているという。

 宮田容疑者は今年9月、土地取引に絡む別の詐欺罪で東京地裁から懲役5年6月の実刑判決を言い渡されている。宮田容疑者は都内墨田区の女性が所有する土地や建物の所有権を勝手に移転し、複数の不動産会社から売買代金や融資名目で現金をだまし取った詐欺容疑で今年2月に警視庁捜査2課に逮捕されていた。

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