【コラム】『スマスロ北斗の拳』の外販で、来店人数が爆発的に増えた嘘のような本当の話

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失敗しない売り場プロモーション⑱(文=野島崇範/株式会社プラスアルファ専務取締役)

なぜ『スマスロ北斗の拳』でお客様を呼び込まないのですか?
『スマスロ北斗の拳』が好調です。導入当初は支持率300%という驚愕の数値が出ている商圏がありました。ここ最近、支持率は落ち着いて来たものの、まだまだ勢いは落ちません。つまり、同機を遊技したいお客様が商圏内に溢れているということです。

当然ですが、この顧客獲得が増客に繋がります。

Googleのデータを基にすると、『スマスロ北斗の拳』の月間平均検索ボリュームは673,000件と、伸び続けています(※グラフ参照)。パチンコの『新世紀エヴァンゲリオン~未来への咆哮~』は同じ期間に27,100件、『パチスロ甲鉄城のカバネリ』は110,000件なので、現在の人気機種と比較して数倍から数十倍の検索数があるということです。

多くの店舗がWEB広告やチラシ、ポスティング、郵送DMなどを活用して導入1週間から前日を目安に外販プロモーションを強化します。しかし、『スマスロ北斗の拳』のように導入後に非常にお客様から支持される遊技機が登場しても、導入後は外販プロモーションを強化しないお店が圧倒的に多いです。

それは非常に勿体ないことです。

なぜなら、顧客が『スマスロ北斗の拳』を求めて検索している時に、情報発信を止めているため、発見されなくなるからです。お客様が検索している時に、発見されなければ店舗への来店には繋がりません。

実店舗への来店人数が、4名程度から280名に爆増
嘘のような本当の話ですが、実店舗への来店人数が通常は4名程度のお店が今回の『スマスロ北斗の拳』で280名まで爆発的に増えました。Googleの管理画面の数値の一例を添付します。

今回添付したお店は、『スマスロ北斗の拳』を7台導入した400台以下のお店です。3月30日~4月5日の7日間、『スマスロ北斗の拳』の導入プロモーションを実施しましたが来店人数は4名でした。しかし4月中旬のYouTube広告では280名、4月下旬のYouTube広告では79名の来店人数となりました。ちなみに、4月の新規会員獲得は292名という結果でした。グループ店の中で最も低稼働なお店でYouTube広告やWEB広告はこれまで大きな成果は生み出しておりませんでした。そのため今回の結果は私自身、また当該店舗の店長も驚き、意味がないと言って止めなくて良かったと話しています。

ただし結果が出ない期間もGoogleの管理画面を活用しながら、配信方法の改善を繰り返してきました。私が手伝っているお店で成果の生まれないお店は、『スマスロ北斗の拳』など大型版権機種の時だけWEB広告を使って外販プロモーションを強化するお店です。Googleは自動学習して、学び続けます。そのため、改善を繰り返せば、広告配信の精度は高まり、狙いたい客層に情報を届けやすくなります。店舗が狙いたい時だけ配信するのでは、学習期間が短くて、成果は生まれません。

WEB広告の効果を正確に把握すべき
昨年からGoogleがYouTubeを含めた広告の来店人数の計測を無料でサービス提供してくれるようになりました。パチンコ業界では報告書としてWEB広告の結果を提供しているお店が多いですが、本来は様々な数字が正確に把握できるためGoogleの管理画面で共有すべきです。

現在GoogleのWEB広告を実施している店舗はGoogleの管理画面の共有を依頼してください。Googleの管理画面を閲覧させないという広告代理店はGoogle側の意思から反しているため、私がお手伝いしている先では管理画面が閲覧できる広告代理店への変更をお願いしています。正しいWEB広告の戦略が生み出せません。

『スマスロ北斗の拳』が人気であるということが分かっているなら、正しくお客様へ伝え続けることが重要です。今こそWEB広告で『スマスロ北斗の拳』の外販プロモーションを強化するタイミングです。まだ間に合います!

【お知らせ】
スマスロ北斗の拳のデザインといえばデザイン定期便
https://www.uriba-design.com/

◆プロフィール
・野島崇範(のじま たかのり)
1983年三重県生まれ。北海道教育大学卒。全国のホールを年間1,000店舗以上調査し、その中から繁盛店に共通する法則を見つけ出し「伝達力」と定義。「伝達力」調査の分析に基づき、お客様立場の徹底と継続の重要性を、支援先ホールの全スタッフと共有する。また、売り場ランチェスター戦略の第一人者として、科学的に売り場の支援を実施。売り場の書籍「あなたの売り場、太っていませんか?」を発売。

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