【コラム】顧客反応を増幅させる!『スマスロ北斗の拳』のデザイン設計

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失敗しない売り場プロモーション⑮(文=野島崇範/株式会社プラスアルファ専務取締役)

今が売り場の広告を強化するタイミング
『スマスロ北斗の拳』の導入プロモーションで成果を生み出すためには、伝達期間と変化数が重要となります。つまり、通常の導入プロモーションとは圧倒的に異なる伝達手法で展開するということです。

なぜなら、2022年12月5日に『スマスロHEY!エリートサラリーマン鏡』が導入されてから、約4ヶ月ぶりのスマスロ機種の導入であり、北斗の拳という人気版権機種だからです。導入前からどれだけ積極的にお客様に伝達できたかどうかで、導入後の集客状況は変わります。

広告はお客様の感情に合わせることが最も大切です。今回、久しぶりにスマスロが導入されるため、お客様の期待感は飛躍的に高まっています。今後、スマスロの人気版権機種が導入されても4ヶ月間も待たされることはないはずです。2023年で最も売り場の広告を強化するタイミングであると、私は考えています。

導入までのプロモーションは!?
では、どのような導入プロモーションを練るのか。
まず、その一つが、事前導入プロモーションの期間です。広告効果は広告を見るお客様の総客数で決まります。

広告の反応率が1%だと仮定すると、100名に伝われば1名、1,000名に伝われば10名のお客様が反応します。そのため、数多くのお客様に『スマスロ北斗の拳』の導入を伝達することが重要です。

しかし、ここで問題となるのがお客様の来店頻度の低下です。そのため、これまでと同様の掲示期間では、広告をご覧頂ける総客数は必然的に減ります。導入プロモーションは3日前/1週間前からなど、過去の決まり事を一度撤回して、現在のお客様に適合させた情報発信が必要不可欠です。

『スマスロ北斗の拳』の場合は極論、4週間前から告知構成比率で5%(20回に一度お客様に広告をご覧頂く確率を示す)で緩やかに伝達しながら、3週間前では10%、2週間前では20%、1週間前は30%と段階的に伝える情報量を増やして、早い段階から『スマスロ北斗の拳』の導入予定日を伝達することをお勧めします(※告知構成比率の算出方法はこちらの動画をご覧ください)。

高速回転でデザインを変更する理由
さらに、競合店と比較して、圧倒的な導入プロモーションを作り込むためには、鮮度プロモーションを駆使します。

導入の4週間前・3週間前・2週間前・1週間前など、掲示期間と掲示量を変化させるだけではなく、導入前からデザイン変更を毎週行い、『スマスロ北斗の拳』の導入を伝達します。高速回転で異なるデザインに変更することで、お客様へ見飽きさせることなく、『スマスロ北斗の拳』の導入に対して積極的である印象を抱いていただきます。

〈デザイン例〉
■4週間前のトイレ個室

■3週間前のトイレ個室(メッセージ量多い)と喫煙室

ここまで売り場を作り込んでこそ、『スマスロ北斗の拳』の導入に積極的であると言えます。広告宣伝費を大量に投下したから積極的であるとは言えません。装飾物や造形物で大きな表示面積の広告物を置いたから積極的であるとも言えません。我々、人間は飽きる生き物です。

だからこそ、導入前から高速回転でデザインを変更することが、お客様の脳を飽きさせずに、導入当日まで期待を高め続けることが可能となるのです。

『スマスロ北斗の拳』のデザインといえばデザイン定期便
https://www.uriba-design.com/

◆プロフィール
・野島崇範(のじま たかのり)
1983年三重県生まれ。北海道教育大学卒。全国のホールを年間1,000店舗以上調査し、その中から繁盛店に共通する法則を見つけ出し「伝達力」と定義。「伝達力」調査の分析に基づき、お客様立場の徹底と継続の重要性を、支援先ホールの全スタッフと共有する。また、売り場ランチェスター戦略の第一人者として、科学的に売り場の支援を実施。売り場の書籍「あなたの売り場、太っていませんか?」を発売。

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