シーズリサーチはこのほど、「第89回 パチンコ景気動向指数(DI)調査」を実施。7月12日、その結果を公開した。
同調査は、ホール経営における業況の良し悪しを3ヵ月に1度、定期的に調べるというもの。DI値は、調査対象のホール企業に「良い」「さほど良くない」「悪い」というような選択肢の質問を行い。+100~-100までの値を算出。プラスならば景気拡大期、マイナスなら景気減速期と判断する。今回の調査は今年6月14日~6月30日にかけて実施し、52ホール企業から回答を得た。
過去1ヶ月の収益や売上、粗利などから判定する「全般的業況」は、今年6月時点で▲58.8ポイント(今年3月比1.2ポイント良化)と概ね、横這いで推移した。3ヵ月後(今年9月)の見通しは▲50.0まで回復するが、厳しい状況に変化はない結果となっている。
業況が悪化した理由は、全体の8割以上が「自店来店客数の減少」(82.7%)を挙げ、次いで「顧客単価の減少」(10.7%)という結果になった。
また遊技機の稼働状況は、パチンコが▲40.0ポイント(今年3月比22.7ポイント悪化)、パチスロが▲86.3ポイント(同3.6ポイント悪化)となり、特にパチンコが大きく悪化。3ヵ月後の見通しは、パチンコが▲38.8ポイント、パチスロは▲78.8ポイントと、どちらも悪化が続くと予測している。
今後3ヵ月間の営業施策では遊技機の購入費について、前回(今年3月)の調査に比べ「増やす」方針のホール関係者が多い。調査では、遊技機購入費の増減差(「増やす」-「減らす」)を調べているが、パチスロ新台については、前回調査時の結果-67.3ポイントに対し、今回の調査では4.4ポイントにまで大幅に回復。同様に、パチンコ新台は16.7ポイント(前回調査では-12.7ポイント)、パチスロ中古機は0.0ポイント(同-18.2ポイント)パチンコ中古機は10.6ポイント(同3.6ポイント)と、全体的に回復傾向となった。