【コラム】スマートパチンコになったらどうなる?

投稿日:2022年6月28日 更新日:

既に日工組と日電協から発表があった通り、スマートパチスロは2022年11月、スマートパチンコは2023年1月の納品を目標としていますが、本日のコラムでは「どうなるのか?」といった部分に焦点を当てて解説をしていきたいと思います(文=荒井孝太/チャンスメイト代表取締役)。

現行のP機との違いは大きく4つです。

①大当たり確率
② c時短を利用した新機能
③コンプリート機能
④遊技機情報センタでの出玉確認

大きくはこの4つとなりますが、③のコンプリート機能は2022年11月申請分よりP機にも実装が求められておりますので、大きくは3つと言っても間違いではないかもしれませんね。また、本コラムでは主に大当たり確率について説明したいと思います。

<大当り確率の違い>
・P機
→大当たり確率 確率分母が320未満(1/320以上)
・スマートパチンコ
→大当り確率 確率分母が350未満(1/350以上)

このように、P機に比べてスマートパチンコ機は確率が30ほど深くすることが可能になります、と言われてもいまいちピンとこないので、現行の人気機種で少し比較してみたいと思います。

「P Re:ゼロから始める異世界生活 鬼がかりver」
・大当り確率1/319.6
・必ず3,000発をもってRUSH突入
・RUSH突入率55%

この大人気機種のリゼロを確率1/349.9に仮にした場合、RUSH突入率をどれぐらい上げることができるか?を、検証します。

・大当たり確率 1/319.6のリゼロ 平均TY:4,720 S5.4と市場実績値から引用
⇒大当り確率1/349.9にて、S5.4その他市場実績値と合わせた場合
⇒想定平均TY:5,170
この場合、RUSH突入率は大体62%になります。勿論、これらは机上のお話であり、指定機関での実射試験等は考慮しておりませんが、確率が30ほど悪化する代わりに突入率が7%程アップするというのは何となくプラスな材料な気がします。やっぱりRUSH突入率が60%を超えるとやれる感が一気に増えますよね(笑)。

「P新世紀エヴァンゲリオン15 未来への咆哮」
・大当たり確率1/319.6
・10R ST163回突入率3%
・3R ST163回突入率56%
・3R時短100回41%

こちらも大人気機種のエヴァ15ですが、3R STと3R時短の割合を比較してみましょう。

・大当たり確率 1/319.68のエヴァ 平均TY:4,660 S5.5と市場実績値から引用
⇒大当たり確率1/349.9にて、S5.5その他市場実績値と合わせた場合
⇒想定平均TY:5,100

この場合ですが、
・大当たり確率 1/319.68のエヴァ15
→3R ST 56% 3R時短 41%
・大当たり確率 1/349.99のエヴァ15
→3R ST 68% 3R時短 29%

となりました。時短引き戻しを含めた合算のST突入率は約70.4%⇒約78.5%になります。リゼロに比べて1%程多くなっていますね。さらにエヴァの場合、ST突入率がグッと上がりましたね。これは、通常時の大当たり確率が1/349になることにより、時短100回の引き戻し率が27.8%⇒25.7%に落ちることも要因としてあります(時短引き戻しからのST突入が少なくなった分、初当たりでSTに突入分が増えた)。

何度も記載させて頂く通り、指定機関による実射試験等をクリアしなければならないものの、ユーザーにとってもメーカー開発者にとっても取れる選択肢が増えそうな気配です。またc時短による新機能も楽しみなところではありますが、これに関してはまた詳細が出てきたタイミング等で言及してみたいと思います。

◆プロフィール
荒井孝太
㈱チャンスメイト 代表取締役

パチンコメーカー営業、開発を歴任後、遊技機開発会社チャンスメイト(https://chancemate.jp/)を設立。パチンコ業界をより良く、もっと面白くするために、遊技機開発業務の傍ら、ホール向け勉強会や全国ホール団体等の講演会業務など広く引き受ける。

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