【コラム】旧規則パチスロ機の撤去期限迫る

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・お客様視点の店舗運営
パチンコ・パチスロともに今年12月末までの撤去期限だった機種の撤去期限が来年1月11日まで延長されることが発表されました。これはホール・ユーザー両者にとって嬉しいところです。

しかし、この期限延長は一時的な措置であり、今後の方向性を変えるわけではありません。今回は、昨年末の『アナザーゴッドハーデス』撤去前後の回遊・移動状況を振り返った上で、撤去期限が迫っている『ミリオンゴッド-神々の凱旋-』『沖ドキ30』ユーザーの回遊状況と今後の両機種ユーザーの移動先と受け皿について考えてみたいと思います。

『ハーデス』ユーザーの動向を振り返る

まず、昨年末『ハーデス』撤去前後の回遊・移動状況を確認しましょう。表1をご覧ください。『ハーデス』撤去時にはシリーズ機の『ミリオンゴッド凱旋』が残っており、『ハーデス』撤去前後の回遊・移動先として最上位にあります。

また昨年11月の回遊先上位はその後撤去される『バジ絆』『モンハン月下』であり、1月以後も設置可能な機種は「6号機ART」の『北斗天昇』と「5号機バラエティ」となっています。

撤去後1月、2月の移動先でシリーズ機の『ミリオンゴッド凱旋』以外では、『番長3』が上位に入り、比率を伸ばしています。

同時にパチンコミドルの『北斗無双』も比率を上げ、2月には更に比率が増加しています。グループ別で見ますと、ミドルへの移動比率アップが顕著です。

つまり『ハーデス』ユーザーの一部は高い勝金額を求めてパチスロからミドルへと移動しているのです。また、高い勝金額とは逆に、勝率の高い「5号機A」への移動比率も上昇している事が分かります。

一方、「6号機ART」は11月、1月の『北斗天昇』、2月の『エウレカ3』と話題機が上位にありますが、その後の継続性はありませんでした。

また、表にはありませんが、2月以降には『バジ絆2』も上位に入りました。人数比率は継続してはいますが、同機種を含め「6号機ART」に移動したユーザーはいるものの、その多くは勝金額の高さよりも勝率を求めるユーザーです。

それでは、ここまでの『ハーデス』の回遊・移動状況を踏まえ、『ミリオンゴッド凱旋』『沖ドキ30』の回遊状況を確認してみましょう。

『ミリオンゴッド凱旋』『沖ドキ30』ユーザーの
移動先と受け皿

表2をご覧ください。『ミリオンゴッド凱旋』『沖ドキ30』両機種の回遊機種で目立つのは『番長3』です。特に『ミリオンゴッド凱旋』の回遊先として大きく比率を伸ばしており、上述『ハーデス』撤去後の状況を考えれば、両機種撤去後の移動先として重要な機種となる事が想定されます。

次に注目すべきは、グループ別で大きく比率を伸ばしている「5号機A」です。これは機種別上位の『マイジャグIV』を筆頭とした「ジャグラーシリーズ」に代表されます。

「5号機A」も『ハーデス』撤去後の状況と同様、両機種撤去後の移動先として重要な役割を担うでしょう。また「ジャグラーシリーズ」は各店舗での設置台数比率も高く、強化対象にしやすく、「6号機ジャグラー」が12月に導入されれば「ジャグラーシリーズ」が大きな移動先になるのは間違いないと考えられます。

また、見過ごしてならないのが「ミドル」の比率上昇です。一般的にパチスロユーザーは「勝率重視派」であり、パチンコに回遊する時は、まずライトミドルで、回遊が促進するにつれミドルへと回遊していきます。

しかし、『ミリオンゴッド凱旋』『沖ドキ30』は「勝金額重視派」向け機種であり、パチンコへと回遊するユーザーの多くが勝金額の高いミドルへと回遊していると考えられます。

この回遊傾向は『ハーデス』撤去時も同様であり、今後も『北斗無双』『慶次漆黒』等の旧規則機、新規則機でも『大工の源さん超韋駄天』等の勝金額の高い機種への移動が見込まれるでしょう。

『沖ドキ2-30』は? と言う質問を受けますが、難しいと思います。詳細データは割愛しますが、直近の『ミリオンゴッド凱旋』の勝金額は約30,000円、『沖ドキ30』は25,000円で、両機種ともに勝率は30%前後です。対する『沖ドキ2-30』は12,000円程度で勝率も低く、到底満足できる数値ではありません。

サブ機種として摘まむ程度に遊技する人はいるでしょうが、メイン機としての6号機AT機を活用するのであれば、10,000円後半以上の勝金額が求められるでしょう。

まとめ

以上を整理すれば、『ミリオンゴッド凱旋』『沖ドキ30』の移動先として強化検討すべきは、
①『番長3』を中心とした勝金 額が高めの「5.5号機ART」
②『北斗無双』『慶次漆黒』の旧規則機、また勝金額の高い「新規則機ミドル」
③「ジャグラーシリーズ」
④勝金額10,000円後半以上の「6号機AT機」

の順になると考えられます。今後、パチンコ・パチスロともに入替台数・費用は増加していきます。この厳しい経営環境を乗り越える為には、ユーザー動向を「見える化」し、予測した上で、入替・機種強化計画を立案・実行していくことが望まれます。

◆著者プロフィール
三輪 勝治
㈱エムシック代表取締役
1985年立教大学法学部卒業。パチンコ業界大手周辺機器メーカーに勤務。遊技台情報公開システム、情報ネットワークシステムの開発に携わる。退職後、One To One顧客管理システムの開発・販売会社設立に参加。業界初の顧客遊技履歴データネットワークシステムを立ち上げる。システム開発、セミナー講師、等幅広く活動。2016年10 月株式会社エムシック設立。

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