【レポート】客数回復に向けたパチンコ店の営業戦術

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営業再開後、稼働面で苦戦するホールが多い。新型コロナウイルスがファン心理にどのような影響を与えたのか、客数や業績の回復を狙う上でのポイントはどこにあるのだろうか。

稼働苦戦の背景を探るため編集部では、「WEBグリーンべると」を通じてアンケートを実施。一般ユーザーを対象に「新型コロナウイルスの感染拡大前と比べ、パチンコホールに行く頻度はどうなったか」を聞いた。それによると、コロナ前と比べて「増えた」と回答したのは7.8%、「減った」が43.1%、「全く行っていない」が11.8%、「変わらない」が37.3%となり、全体の54.9%が遊技機会が減少、または休止している結果となった(※円グラフ参照)。

減少または休止している理由としては、新型コロナウイルスへの感染に対する不安がほとんど。また、連日のパチンコホールに対する報道などによるイメージの低下や、世間の空気感を気にしてホールから足が遠のいた、という意見も多く聞かれた。こうしたイメージの払拭が、稼働回復への第1歩といえるだろう。

稼働は回復基調も依然、大きな落ち込み

実際にコロナ前後や2019年の同時期と比較して、稼働はどう変化し推移しているのか。ダイコク電機が誇る「DK–SIS」のビッグデータを基に、今年の1~6月(14日までの途中経過)の期間におけるパチンコ・パチスロのタイプ別稼働を見ていきたい。

パチンコでは新型コロナウイルスの影響が及ぶ前の1~2月は、前年同時期とほぼ同水準で推移していた。しかし、3月に入ると徐々に稼働は減少し、4~5月には緊急事態宣言に伴う休業要請等もあり、稼働は激減した。特に4円パチンコのメインスペックであるハイミドルでは約6割、時間消費を目的としたファン層が多い1円パチンコでは5割弱の稼働が落ち込んだ。

一方、パチスロにおいてもパチンコと同様、4~5月にかけて稼働は減少している。パチスロ稼働の特長としては、ATタイプの落ち込みが特に激しい点、ノーマルタイプ、30φノーマルタイプの回復率が高い点が挙げられる。

また、ノーマルタイプに比べ、30φノーマルタイプの方が稼働回復率も高いことが見てとれる。

パチンコ・パチスロともに稼働は回復傾向にあるが、コロナ前の水準にまで戻るにはまだまだ時間を要する。

種々の統計データを確認する限り、客数や稼働の回復率は全国平均だと7~8割程度と言われている。ただし某コンサルタントによると「客数がコロナ前比で8割だと、機械購入費や人件費、広告宣伝費などの経費を大きく削って、何とか営業が成り立つかどうかのレベルではないか」という。

多くの識者が、少なくとも年内一杯は客数が完全に回復することはないだろうと見通す。そのような状況のなか、個店レベルにおいて客数や稼働を少しでも回復させるには、具体的にどのような施策が有効となるのだろうか。

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