経済産業省は7月9日、特定サービス産業動態統計調査の5月分速報を発表した。
それによると、5月のパチンコホールの売上高は665億8,400万円で、前年同期比と比べ77.5%減少し過去最低値を記録した。また、売上高は11ヵ月連続で減少を続けている。新型コロナウイルス感染拡大に伴う客数の減少や、休業を余儀なくされたことにより売上高が大きく落ち込んだ先月4月(1,097億7,700万円)と比較しても、さらに431億9,300万円減少しており、コロナ禍がホール企業に与えた影響の大きさを数値が物語っている。
同調査は、対象とする特定のサービス業の売上高等の経営動向の把握などを目的としている。原則、対象業種の全国年間売上高の概ね70%をカバーする売上高上位の企業を調査対象としており、全てのホール企業を対象とした調査ではない。そのため調査結果の数値は、パチンコホール業界全体の実際の売上高とは乖離しているものの毎月、同様の手法で調査していることから、統計数値としてホール業界の傾向を把握することに適している。