新台導入後の週間下落率から、その後の長期稼働をどこまで見通せるのか。300機種超の稼働データをもとに、長期運用できる機種の見極め方をメイドインサービスが提言します(文=中野大輔/メイドインサービス事業戦略部部長)。
この記事のポイント
- 1週目から2週目の下落が10%以内、2週目から3週目が15%以内なら基準に該当する。
- 基準該当群の15週以上稼働貢献率は72.5%で、未達群の8.7%を上回った。
- この指標は因果関係を示すものではなく、他要因も踏まえた参考情報として扱う。
弊社では毎回のセミナーで「最新機種の下落率」をコーナーとして取り上げており、今回はその指標についてご紹介します。
新台を入れた直後はよく回っても、だんだん人が離れていく――。下落率がある閾値以内かどうかを見るだけで、その台が長く稼いでくれるかがかなりの精度で分かります。300機種超の稼働推移から導き出した現在の閾値は「1週目→2週目の落ち込みが10%以内、かつ2週目→3週目が15%以内」でした。
2022年1月〜2026年8月に導入された343機種を調査したところ、上記基準に該当する機種のうち15週以上稼働に貢献し続けた割合は72.5%。一方、条件を満たさない機種ではわずか8.7%にとどまり、その差はおよそ8倍となっています。導入から3週間の稼働の推移をグラフにすると、この差は一目瞭然です。

この「10%、15%」という基準は、どちらか一方の指標だけで判断する場合に比べて精度が高く、抽出できる対象台数とのバランスにも優れています。もちろん、基準をさらに厳しく設定すれば精度の向上は期待できます。しかしその一方で、条件を満たす機種数は大幅に絞り込まれてしまうため、実用性とのバランスを考えると、この水準がひとつの妥当なラインといえるでしょう。
ただし、あくまで相関関係であり、因果関係とまでは言い切れません。版権力など他の要因が影響した可能性もあるため、「その傾向がある」という参考情報として捉えるのが適切です。
現場で今まさに話題となっている機種の動向・運用については、毎月開催している無料WEBセミナーでも継続的に取り上げています。今回ご紹介したような切り口でのデータ分析や考察もお届けしていますので、気になった方はぜひお気軽にご参加ください。
機種選定で押さえたい点
10%・15%の週次下落率を候補機種の絞り込みに活用しつつ、版権力など他の要因も合わせて判断することが重要です。
◆プロフィール
中野 大輔㈱メイドインサービス 事業戦略部 部長
大手メーカーで約20年間勤務。開発職・マーケティングの経験を活かし、現職では全国ホール企業の経営/営業支援および複数遊技機メーカーの開発支援に携わる。特にパチスロメーカーの開発支援で実績を上げており、開発戦略参画から製品企画・評価検証まで多岐に活躍。




