
©車田正美・東映アニメーション
初代や海皇覚醒のヒットが印象的な『パチスロ聖闘士星矢』シリーズ最新作が登場します。この機種はメイン機種となるのかどうか、評価していきたいと思います(文=三木貴史/エスサポート代表取締役)。
この記事のポイント
- 通常ATは純増4.0枚/G、上位ATは純増6.6枚/G
- 小役の引きが勝敗を左右する自力感の強いゲーム性
- 大量導入より、店舗規模や客層に応じた適正台数が望ましい
三洋物産から、パチスロ聖闘士星矢シリーズ第8弾となる『L聖闘士星矢 黄金十二宮』が11月に登場します。AT純増は通常ATが4.0枚/G、上位ATが6.6枚/Gで、自力感を押し出したゲーム性が特長のATとなります。
通常時は「コスモ目」でポイントを貯め、12ポイント到達で1周期となりCZを抽選する仕組みです。1周期は平均95Gと短めですが、初当たりの約75%が周期経由となるため、基本的には周期を消化しながらCZを目指す、少し単調なゲーム性となります。CZは2種類用意されており、周期から当選する小役の引きで突破を目指すCZがAT期待度約54%、レア役から当選するSTタイプのCZは同約50%となっています。
ATは1セット30Gのバトル継続型です。AT中もコスモ目でポイントを貯め、バトルを有利にするアイテムやVストック獲得を目指します。継続バトルは4G間で約1/5の小役を引ければ勝利というシンプルなシステムで、Vストック込の継続率は約76%となっています。
9戦突破で上位CZへ突入し、突破できれば純増6.6枚/G、継続率88%の上位ATへ移行します。有利区間切れ時は100%上位ATへ突入するシームレス貫通仕様で、上位ATの期待獲得枚数は約3,600枚です。
設定1のコイン単価は3.8枚、MYは3,741枚、MY単価979、AT–TYは585枚です。数値だけ見れば十分な出玉性能を備えていますが、 Vストックがない状態でのAT継続率は約59%程度とみられ、9連勝して上位CZへ到達ハードルは決して低くないです。上位CZの突破率も約59%ですから、上位AT突入確率は概ね1/6,000~1/7,000程度と予想され、終日稼働で1回体験できるかどうかの水準になりそうです。そのため通常ATだけでは追加投資を繰り返す展開も少なくないでしょう。
また、同機の通常ATにはゲーム数上乗せのようなものがありません。ゲーム数上乗せがあれば、 Vストックの期待感も上がり、獲得枚数にも幅が出て差枚数2,400枚完走による有利区間切れにも期待できますが、同機ではそれが難しく、ほぼ9戦突破しなければ上位ATに突入しません。通常ATも3回に1回は駆け抜けることが予想されます。出玉の中心は100枚~800枚程度に収まりやすく、上位ATへ到達しない限り、大きな出玉を獲得しにくい仕様と言えます。
同機は販売予定台数が約1万台と比較的少なく、希少性はあります。ただ、小役の引きが勝敗を左右する自力感の強いゲーム性や継続システムは、ユーザーの好き嫌いが分かれます。自店の店舗の台数規模や客層を考慮し、大量導入というよりは適正な台数選定が望ましい機種といえます。
導入判断で押さえたい点
販売予定台数は約1万台で希少性はあるものの、自力感の強い継続システムは好みが分かれる。店舗規模と客層を踏まえた適正台数の選定が重要だ。
◆プロフィール
三木 貴史
㈱エスサポート代表取締役
1972年生まれ。97年中央大学商学部卒業後、パチスロ専門店(神奈川県42台)にて勤務。01年〜06年グループ4店舗を統括部長として指揮、在職中より他店舗のコンサルティングにも携わる。この期間、全ての店舗で稼働平均15,000枚を継続。07年に独立し、パチンコ・パチスロホール運営コンサルタントとしてエスサポートを設立。“ホールの知恵袋”として全国どこにでも出張中。社内外を問わず行うセミナーも好評。
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