コロナ禍がもたらした稼働、売上の減少といった業績へのダメージは、ホール企業の存続を、今もなお揺るがし続けている。各ホール企業では、生き残りを賭け、乾いた雑巾を絞るように様々な経費削減施策を展開しているが、その一環として、近年取り組むホールが増加しているのが入れ替え業務の内製化だ。
上げ下ろし無しで
入れ替え業務を軽作業化
コロナ禍を受け、コスト削減を多くのホール企業が進めているが、主な削減対象になっているのが、広告宣伝費と様々な外注業務だ。
そのうち、新たなコスト削減トレンドになっているのが遊技機入れ替え業務の内製化。100台未満の入れ替えは、外部委託しない法人もある。
とはいえ、入れ替え作業は深夜業務を伴うことが通常で、スタッフの身体的負担は大きい。ES(従業員満足)向上を図るうえでも省力化対応は急務だ。
そのため、大手ホールなどでは、内製化に伴うスタッフ負担を軽減させるため、入れ替え業務の機械化・適正化を推進。最終的には、台の上げ下ろしを無くし、女性でも入れ替え作業が可能な軽作業水準にこぎ着けたホールもある。
その決め手となったシステムが、取付機や入替用台車、作業計画作成ツールなどを一つのパッケージにしたスリーストンの入替効率化ツール『入替システム』だ。
システムの全貌は、下掲載のシステム紹介図などを参照してもらいたいが、特に、進化した台取付機『どんぴしゃパーフェクトNEO』は、木枠ごと設置できる点で圧倒的な省力化を実現している。さらに『入替ナビ』では、遊技機設置に最適な手順が変更承認申請データの一部を送信するだけで、自動的に受け取れる。
いずれにせよ、2021年は入替作業が例年以上に発生する年。これら省力化システムが果たす役割は、業績アップといった本来の業務に全精力を注ぎ込むためにも、欠かせないツールといえそうだ。