記者会見に臨んだのは山田理事長、平川、玉川両副理事長ならびに磯専務理事、中谷事務局長。続投決議に至った理由について両副理事長は、「山田理事長がこれまでやってこられた実績、それ以前に理事長ご本人の清廉、潔白な人柄に理事のほとんどが支持を表明した結果」と説明、全会一致の拍手をもって承認したと報告した。
ただ、山田理事長は、当日の理事会に辞任願いを提出しており、「これをどう受け止めるべきか整理がついていない」と苦しい胸のうちを吐露。「今後執行部と相談したい」と述べるにとどめた。
一方、今回の問題で原田副理事長(東京都遊協)から辞任届けが提出された点については、「もう一度、ともにやっていこうと全力で翻意を促したい」(両副理事長)考えを強調。辞任届けも執行部預かりになっていると説明した。原田副理事長の辞任届けは前日の7月19日に全日遊連に提出されていた。
原田副理事長の辞任表明は、7月15日に開かれた全日遊連執行部会の協議が引き金。同日、原田副理事長は、「全日遊連の公務多忙により自社経営の管理が行き届かなかったということであるならば、全日遊連執行部役員においても、責任の一端はあると思っております」として執行部総辞職を提案。これが聞き入られなかったことへの反発が今回の辞任表明につながっている。これについて山田理事長は、「今回の件はあくまで私個人の問題。執行部に責任はない。したがって総辞職は筋違いだ」と述べた。原田副理事長は当日の理事会では執行部席につかず理事席に着席していた。