アルゼ(株)は10月2日、同社が上場するジャスダックのホームページ上で、前日1日、鳥取県公安委員会が告示した検定取消処分に、同社グループ製のパチスロ機『ミリオンゴッド』が含まれていることについて、1日以降、検定が取り消される見通しになったと発表。同処分が鳥取県にとどまらない可能性を示唆した。同機についてアルゼは今年3月、自主回収の方針を打ち出し、回収が進まなかった場合には、自己申告による同処分の上申も持さない考えを表明していた。
回収は代替機の『ゴールドX』に検定が下りた今年6月からスタートしたが、7月中旬に同機に不具合が確認されたことで回収に遅れが生じる事態が発生。今回の検定取消処分は、『ゴールドX』の検定取り直しにあたる『ゴールドXR』が適合を受け、まさに回収を再開した矢先に出たものだった。
しかしアルゼはこの中で、『ミリオンゴッド』と『ゴールドXR』の入替えおよび販売契約は「9割り近く終了している」としており、『ミリオンゴッド』の回収も「10月中に終える」見通しだと説明している。
今期業績予想については、回収に伴う自己負担はすでに織り込み済みであることから、「検定取消による影響はない」との見解だ。