第1部は同社・市川正人チーフエバンジェリストが担当し、「コスト削減 当たり前の鉄則」をテーマに講演。
コスト改善の鉄則として「付加価値に結びつかない非接客コストの徹底排除」「大きなパイから抜本的なコストを削減」「さまざま手法を組み合わせる」の3点を挙げる一方で、「クオリティの高いサービスを提供するためにはある意味における“ヒマ”が必要」とも指摘。この場合のヒマとは業務に追われず、周囲を観察して問題を発見できる余裕を指すが、こうした状況を生むための業務改善の考え方をレクチャーした。
そのためには単純な人件費の削減でなく、業務全般を見渡し無駄を細かく排除していくような作業が必要だと指摘。特に顧客と接触しない“非接客時間”をいかに効率化するかが重要だと強調した。
そのための詳細なノウハウについては、第2部で荒川陽平主任研究員が解説。製造業では当たり前となった「カイゼン」の考え方をもとに、スタッフの作業効率を細かく分析し、誰もが効率的に作業できるようマニュアルに落とし込む手法を紹介。特に「動作」「運搬」「手待ち」(他者の作業の待ち時間)の3点について、無駄を徹底的に排除すべきと訴えた。