警察庁保安課の大門雅弘課長補佐は6月5日の日本遊技関連事業協会(日遊協)総会の中で同庁・楠芳伸課長の行政講話を代読。その中で、ぱちんこ店等で置引きが多発していると指摘し、対策を求めた。
講話によると、平成25年中の置引きの認知件数は4万3182件で、平成14年の7万6170件と比較すると43%減少。一方で、ぱちんこ店等を発生場所とする置引きは平成25年中9121件となり、平成14年の5528件と比較すると約65%増加している。
こうした状況を踏まえて講話では、「平成18年以降、ぱちんこ店は置引きのもっとも多い発生場所となり、全体の5分の1を占める状況」と指摘。その上で、「ここ10年で発生が増加し続けている現状をみるに、置引きの発生が業界として軽んじられている」とし、業界全体で置引き対策を進めていくよう要請した。
講話ではその他、過度に射幸性を追求した営業の問題やのめり込み問題への対策、賞品買取りの絶無、賞品の取りそろえの充実、適切な賞品提供の徹底、不正改造の絶無、広告宣伝等の健全化の徹底などに触れ、問題点の是正や自主的な取組みを求めた。