東京都遊技業協同組合の機械対策委員会は7月28日の理事会で、パチンコの新規則対応機に旧規則機の遊技機枠が使用できないにも関わらず、メーカー側が今春以降も「新枠」を搭載した機械を市場に投入していることに対し、パーラーに対して不必要な費用負担を強いているとして、今年の春以降に販売された新枠についてメーカーに下取りを要望することを検討していると説明した。旧規則機の新枠を下取りしてもらうことすることで少しでも組合員の経費負担の減少につなげたい意向。
新規則対応機は規則で不正防止基準が強化される関係で、すべて「新枠」で出荷される方向が確認されているが、その一方で6月30日以前に検定を取得した遊技機や6月30日までに保通協に申請したものの中には、旧規則機でありながら「新枠」を採用したものが散見されている。こうした旧規則機の「新枠」は、新規則対応機に転用できないため、例え「枠」が同じでも新規則対応機に入れ替える場合は本体ごと購入しなければならない。
都・機械対策委員会は、本体ごと購入する場合と「枠」を除いた板替えの場合とでは1台約5万円の差がでるとし、「ホールに不必要な費用負担を招くばかりでなく、リサイクルの観点からも残念。メーカーはこうした状況になることは新規則が公布された段階で予想できたはず。なのに春以降も新枠の機械を発売するのはおかしい」と、春以降、新枠の遊技機を発売したメーカーに要望書を提出する方向で検討に入った。