記念セミナーでは、パチスロ機メーカーの(株)ネットの国本昂大専務がパチスロの新要件機(5号機)の動向について講演した。国本氏は5号機の市場登場が遅れている原因について、「ハード基板の作り込みや設定についての考え方など、不正改造防止基準に関して行政とメーカーとの認識の間にギャップがあったのではないか。保通協への申請状況等から推測すると5号機登場は早くても今年11月で(パチスロ新要件機の)商戦はこの時期に始まると思う」などと見解を述べた。
また悲観的に捉えられがちな5号機の内容については、(1)CR化が可能な構造になっている、(2)遊技メダルの代わりに玉がパチスロに使える機械が開発可能、(3)1時間400ゲームで300%、1日6000ゲームで150%などそこそこの「射倖性」を残している、(4)CT機で75ミリセグ(0.075秒)で2〜3コマの引き込みが可能−−−など幾つかのメリットがあることを挙げ、こうした規則の範囲の中でメーカーが開発し、試験に適合すれば「ファンを集客し喜ばすことで5号機の人気が必ず出る」と述べた。
セミナーではその他、(株)エンタテインメントビジネス総合研究所の中川系太郎チーフコンサルタントが『大競争時代…新規出店の戦略、受ける側の戦略』と題して講演を行った。