理事会終了後の定例会見に臨んだ原田理事長は、「今回の結果はあげて私の力不足。今後は東京の理事長として粛々と職責を果たしたい」と述べたほか、敗因については「やはり80歳に近い私の年齢がマイナスに評価されたのだろう」と淡々と語っていた。原田理事長は昭和2年生まれの78歳。
山田前理事長は、昨年5月、自身の経営する東京と埼玉の全6店舗に行政立入が入り、東京の1店舗でゴト対策部品の無承認変更が発覚した責任をとる形で辞任に追い込まれていた。原田理事長はその後任として昨年10月から理事長を務めていたが、当時の就任会見で、「山田前理事長の残任期間を精一杯務めあげたい」と述べ、任期満了後はポストを後任に譲る考えを表明していた。
当日の会見で記者団から「禊期間はまだ終わっていないとの認識が根強い中で、対行政という意味でも今後の舵取りは極めて難しくなるのではないか」との質疑が飛んだが、これに原田理事長は、「組織が原田派、山田派と分かれるようでは業界そのものの存続が危うくなる。業界健全化はもとより、我々の基本理念である『身近で手軽な大衆娯楽』実現に向け、今後の山田体制をしっかり支えていきたい」と述べた。
また席上では記者団の質疑に答える形で、ゴト対策部品の無承認変更が見つかった問題で、今年1月、山田前理事長の経営法人と、当該店舗の当時の店長に対して、それぞれ30万円と20万円の罰金刑が出ていたことが報告された。これは選挙直前の所信表明で山田前理事長本人が明らかにしていたもの。