ヒューテックでは7月20日の東京を皮切りに、全国4都市で「2011年CIS経営指針夏期セミナー」を開催した。
同社の運用するCIS客帳データをもとに本年上半期の顧客動向、遊技動向などをまとめたもので、データを台毎に集計する「台帳」ではなく、会員システムを利用した会員アウトや回遊状況といった「客帳」に注目しているのが特長だ。
同社では遊技機のタイプを大きく「5号機」「セブン機」「ハネデジ」「その他パチンコ」「低玉貸」に分類しているが、特にセブン機ユーザーの減少が目立っていると報告。
その理由としては「プレイヤーの満足度低下」を挙げ、勝率と勝ち玉数の関係からなる「勝ちポジション」において従来定番機の位置していたポジションに達する新機種が登場していない点などが指摘された。
また、デジタル回転率の低下やスランプの激しさなどがプレイヤーの遊技意欲を低下させているとも指摘。
一方パチスロについてはシェアを伸ばしてはいるが、ART機メインユーザーの比率が下がってきているなど危険な兆候も見られるとし、Aタイプ強化等の施策による顧客の囲い込みが急務だと訴えた。
この他今後のホール経営の課題として、代替の効かない「コミュニティ」が重要だとして、コミュニティ型ホール経営の在り方を提案した。