1件当たりの脱漏金額、2年連続でワースト1位

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 国税庁調べによる平成23事務年度(平成23年7月1日〜平成24年6月30日)の法人税等の調査事績で、不正申告1件当たりの不正脱漏所得金額がもっとも大きい業種に「パチンコ」が2年連続で指摘されていたことがわかった。11月21日に都内で開かれた全日遊連理事会後の定例会見で報告された。

 1件当たりの不正脱漏所得金額は4247万3000円。前年より9.6%減額したが、順位は前年に引き続きワースト1位に指摘されている。

 一方、不正発見割合の高いワースト順位は3位。前年の2位から順位が一つ改善している。

 不正発見割合は大口・悪質な不正計算が想定されると国税庁に判断され、同庁の実地調査を受けた法人のうち、実際に不正計算が発覚した割合のこと。今回報告されたパチンコの不正発見割合は31.9%で、前年の40.4%から8.5ポイント改善している。

平成23事務年度
【不正発見割合の高い10業種(法人税)】
1位 バー・クラブ 52.6%
2位 廃棄物処理 33.1%
3位 パチンコ 31.9%
4位 自動車修理 31.0%
5位 土木工事 29.5%
6位 再生資源卸売 29.4%
7位 一般土木建築工事 29.2%
8位 電気・通信工事 26.7%
8位 管工事 26.7%
10位 書籍、雑誌販売 26.5%

【不正申告1件当たりの不正脱漏所得金額の大きな10業種(法人税)】
1位 パチンコ 4247万3000円
2位 その他の娯楽 2694万6000円
3位 医薬品 2585万7000円
4位 水運 2583万円
5位 鉄鋼製造 2515万6000円
6位 バー・クラブ 2155万1000円
7位 野菜・果物販売 2099万7000円
8位 老人ホーム等 1949万2000円
9位 輸入 1868万4000円
10位 自動車・同付属部品製造 1809万8000円

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