RSN、2017年は電話相談件数が開設以来の過去最高に

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『2017年ぱちんこ依存問題電話相談事業報告書』

 パチンコ・パチスロ依存問題の電話相談事業を行う認定NPO「リカバリーサポート・ネットワーク」(RSN・西村直之代表)は2017年の電話相談事業の報告書をまとめた。

 それによると、2017年1月1日から12月31日までの全相談件数は4,923件で、開設以来の最高件数。前年比ではおよそ2倍近い件数となった。また、電話相談を開始した2006年4月からの総相談件数は2万5,196件となっている。

 今回大幅に件数が増加した要因としては、ぱちんこ業界による活発な啓発活動、同業界からの出向者の赴任による相談体制の充実、いわゆる「ギャンブル等依存症」についてのマスコミ報道の増加などが挙げられている。

 一方、沖縄RSNの電話相談につながった相談者と対象者との関係性の内訳(初回相談のみ)は、「本人」が2,608件で全体の81%(前年比4%増)、「家族・友人」が600件で19%(同4%減)となった。

 電話相談に占める本人の比率は、同業界によるRSN電話相談についての啓発活動が盛り上がりを見せた2013年の84%をピークとして、2016年まで3年連続で低下し77%にまで下がっていた。しかし、2017年から政府を挙げてギャンブル等依存問題に取り組むという方針を受けて警察庁がホールにRSN電話相談の啓発ポスター掲示を指導するという動きが開始され、本人からの相談の比率上昇につながったと考えられる。
 
 相談者が電話相談に至った相談経路の構成比率は、ホール内ポスターが最も多く1,739件で全体の51%(同11%増)を占めた。次点はインターネットで883件(27%、同11%減)。なお、相談経路に占めるホール内ポスターの比率が5割を超えたのは2014年以来3年ぶりのことだという。

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