業界14団体が集結、依存問題への取組みを確認

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業界14団体のトップが一堂に会した。

 遊技産業に関わる14団体が共催する「パチンコ・パチスロ産業賀詞交歓会」が1月30日、第一ホテル東京で開催された。

 会の冒頭、14団体で構成するパチンコ・パチスロ産業21世紀会の阿部恭久代表(全日遊連理事長)が挨拶に登壇。「昨年私たちはこの場所で、パチンコ・パチスロへの依存問題に対する声明を発表した。それは業としての社会的責任を全うするために行った私たちの固い表明。あれから1年が経過し、この間、21世紀会として各種の取組みを出来る限り急ピッチで進めてきた。その中でも安心パチンコ・パチスロアドバイザー制度については全国の組合の努力と組合員の理解により、昨年末までに全国に約1万6,000人のアドバイザーを誕生させることができた。これもひとえに講師や制度の監修役として協力頂いたリカバリーサポート・ネットワーク(以下RSN)の西村直之代表理事の多大なご協力があったからこそ成しえた結果だ」とRSNの西村代表理事に感謝の意を述べるとともに、引き続き依存問題の取組みを強化していく考えを示した。

 その後、日工組の筒井公久理事長、日電協の佐野慎一理事長、日遊協の庄司孝輝会長、警察庁生活安全局保安課の山田好孝課長が挨拶したほか、21世紀会事業の一環であるRSNへのホール従業員の出向について、第1期出向者の原田修士さん(光明興業株式会社)が活動報告を行った。

 原田さんはRSNでの業務を報告する中で、「多数の電話相談を受け、相談者の問題点を整理していくと、パチンコ・パチスロにのめり込まざる終えなかった原因が相談者によって全く違う点に気づいた。問題の根本は孤独さ、仕事等によるストレス、家庭・育児の問題であり、最優先するべきはパチンコ・パチスロとの付き合い方ではなく、心の問題や生活環境の問題であるということ。依存問題で困ったときに相談する人がいなければ、ますます心のよりどころをパチンコ・パチスロに求め続けてしまい、生活や人間関係に支障をきたしてしまう。大切なお客様がそうならないためにも、安心パチンコ・パチスロアドバイザーを中心とした我々ホールスタッフの役割が重要だと感じた。困っているお客様がいたら声掛けをして、抱えている心の問題が改善するように導いてあげる。そうすれば、心のバランスをうまくコントロールできるようになり、パチンコ・パチスロとも上手く付き合うことができるようになる」などと述べた。

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