【コラム】『スマスロ真・北斗無双』の評価 万枚突破率5%を誇る高単価機

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今回は注目の『スマスロ真・北斗無双』の機種評価になります。同時期に高単価機種が複数登場するので、これらの機種の見極めが重要になります。機種特性を把握したうえで、適正な設置比率を考えましょう(文=三木貴史/エスサポート代表取締役)。

通常時は「宿命」というポイントを貯めて解除させるゲーム性です。特殊ベルや無双図柄揃いを含むレア役確率が1/10と軽く、レア役を何回か引くことで規定ポイントに到達すると宿命獲得特化ゾーン「宿命ブレイク」に当選します。また、リプレイ11回でも宿命ブレイクの抽選が行われており、その仕様はST中も有効です。

規定宿命数の天井は、「通常A:1,536宿命」「通常B:1,408宿命」「通常C:1,024宿命」「通常D:640宿命」「天国:256宿命」「超天国:128宿命」で、最深天井には約700~800Gで到達するペースです。また、設定変更時には天井が1,024宿命に短縮されます。

AT初当たり時は100枚獲得の擬似ボーナスとなり、消化後にSTへ突入します。STはバトル勝利でボーナス当選となり、初回のみボーナス当選期待度が55%と低く、当選すれば次回は必ず77%継続のSTに格上げされます。ボーナスはBIG300枚、REG100枚で出現比率は6:4です。

ST継続率は最高で96%まで上昇します。到達率はAT初当たりの20回に1回程度ですが破壊力は高く、平均で25連、1回あたり200枚ほど増えるため、一撃5,000枚が平均となっています。ただし、消化には約2時間かかり、初当たりから一撃万枚まで想定すると5時間は要するため、夜の時間帯の稼働は少し弱くなる可能性があります。

パチスロに詳しい若年層なら、やめどきとなる256宿命後の空き台は敬遠する可能性が高いといえますが、本機の客層は『スマスロ北斗の拳』と同じ40~60歳の男性がメインと予想されますので、ゾーンなど気にせず遊技してくれるのではないでしょうか。

懸念点は初当たり時の45%は100枚獲得でST駆け抜けがあり得るということです。しかし、最上位ATの破壊力があるため、勝ち体験を重ねれば夢中になるファンも多くなりそうです。コイン単価4.0円、MY3,718枚とハイスペック機ですが、注目すべきは万枚突破率(設定1)が5%ということ。サミー様のこうした数値算出基準はIN枚数2万枚としており、その基準での5%は驚異的です。

同時期には『聖闘士星矢』『シンフォギア』『ゴッドイーター』『ToLOVEる ダークネス』などの高単価機が登場します。高単価機は顧客数が限定されるため設置シェアを増やすことは難しく、自店に適した一定の設置シェアの中で、これら機種の適正台数を探ることになるでしょう。

『真・北斗無双』の適正台数は20円パチスロ総台数の2~3%、もし『スマスロ北斗』の稼働が堅調なホールなら客層が一致しているのでもう少し多めの台数でも良いと考えます。初動は『シンフォギア』『ゴッドイーター』の方が高い可能性はありますが、貢献週に関しては本機の方が、客層が広いという点で優位に働くのではないでしょうか。

◆プロフィール
三木 貴史
㈱エスサポート代表取締役
1972年生まれ。97年中央大学商学部卒業後、パチスロ専門店(神奈川県42台)にて勤務。01年〜06年グループ4店舗を統括部長として指揮、在職中より他店舗のコンサルティングにも携わる。この期間、全ての店舗で稼働平均15,000枚を継続。07年に独立し、パチンコ・パチスロホール運営コンサルタントとしてエスサポートを設立。“ホールの知恵袋”として全国どこにでも出張中。社内外を問わず行うセミナーも好評。

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