マルハン東日本カンパニー 特別インタビュー
身体的・心理的負担 大きい駐車場巡回を メグルが変える!

投稿日:2024年3月20日 更新日:

東日本カンパニーで駐車場巡回を行う
全ての店舗に『MEGURU』導入へ

左から株式会社マルハン 東日本カンパニー営業推進部部長 金丸直樹氏、株式会社想画 代表取締役 田中 統蔵氏、株式会社マルハン 東日本カンパニー営業推進部デジタルコミュニケーター 浅野 秀行氏

画像解析や自動検査システムなど、高度技術開発の分野で活躍する㈱想画が開発した駐車場巡回支援システム『MEGURU(メグル)』。㈱マルハン東日本カンパニーでは千葉エリア10店舗でのトライアル導入を経て、このほど東日本カンパニー全店への導入を決定した。駐車場巡回に対する同社の想い、全店導入に至った経緯などを訊いた。

──本日はよろしくお願い致します。まず、駐車場巡回に関して、マルハン東日本カンパニーとしてはどのような意識で取り組まれているのでしょうか。

浅野 駐車場巡回は弊社だけではなく、業界全体で取り組んでいくべき課題であると認識しています。当然弊社としては、絶対に車内放置事故を起こさないという気概のもと、そこに向けてスタッフ一人ひとりが真剣に取り組んでおります。

──御社が考える駐車場巡回の課題点はどこにあると感じていますか。

浅野 最たるはスタッフの負担が大きいということです。特に夏場と冬場です。業界における駐車場巡回の指針では「1時間に1回」の頻度となっていますが、巡回時間はどんなに小さな店舗でも最低15分は掛ります。駐車場台数が多くなればなるほどそれが30分、1時間と増加していきますので、駐車場巡回が専属になってしまうくらいに負担は大きいです。やらなければいけない業務ですが、今のやり方でやり続けられるのかどうかは、常に考えていかなければならないと思います。

また、駐車場巡回をするスタッフがどのように巡回しているのかが見えにくい部分がありますね。会社側から巡回方法・品質について要望は出しますが、それを把握できないので正直、スタッフによって品質に差が生じている部分はあるかと思います。そこは管理する側としては大きな問題として捉えています。

金丸 そして、同じスタッフがずっと巡回するわけではないので、車内放置が疑わしい車両があったとしても、次に巡回するスタッフに正確に引き継がれなければ、結果として事故に繋がってしまう恐れもあります。引き継ぎや情報共有が、ホールの他の業務と比べても難しいです。総じて、駐車場巡回は、やらなければいけないことと、目指すべき姿とのギャップが大きいものだと感じています。だからこそ、何かツールを使って効率化や精度向上できないか、ずっと模索を続けていました。

《マルハン千葉北店》における『MEGURU』での駐車場巡回の模様(2023年11月号掲載)。

想画と共に試行錯誤し『MEGURU』誕生

──『MEGURU』に巡り合った経緯を教えてください。

金丸 こうした駐車場巡回の悩みは他業種では持ち合わせていない悩みだと思うのです。例えば大型ショッピングセンターでいえば、パチンコホールより遥かに大きな駐車場がありますが、店舗内に子どもは入れますよね。子どもだけ店舗内や敷地内に入れない業種は、日中だけで考えるとパチンコ業界くらいではないでしょうか。そうなると世の中にそれに向けたサービス・ツールが見当たらないんですよ。こうした中、画像解析の分野に秀でた想画さんに相談させていただき『MEGURU』を開発していただきました。

──そうして誕生した『MEGURU』ですが、先行して千葉エリア10店舗でトライアル導入されていました。実際に運用してみての評価はいかがでしたか。

浅野 身体的負担についてはスタッフが体感できるほどではありませんが、データで見ると確実に巡回時間は削減出来ています。また、心理的負担も軽減できていると現場から声が挙がってきました。音によって重点的にチェックしなければならない車両を区別できるため、同じ1時間を掛けるにしても、チェックすべき車両に集中できる環境になりましたので、精度的な部分でも間違いなく向上していると思います。

金丸 浅野が言った通り、例えば1時間掛かっていたものが55分となったとしても、当事者ベースでは体感しにくいと思います。が、1日の営業時間を12時間とした場合、60分の削減です。ちりつもで工数削減に繋がっていると判断できます。

心理的負担にしても、例えば15時にAさんが巡回した際に車内放置を発見したとします。そうした場合、14時に巡回したBさんは「自分が見落としてしまったのかもしれない」と考えますよね。しかし、Aさんの巡回後に新たに駐車したのかもしれません。従来はこうした把握が正確にできなかったため、巡回する側もさせる側も心理的負担は大きかったです。その点、『MEGURU』では巡回者と巡回記録がログ(証拠)として残りますから、負担は大きく軽減されていると感じますね。実際、千葉エリアの店舗からも同様の声が多く報告がありましたし、継続利用を即決する大きな理由の1つでした。

東日本全店導入に込めたメッセージ

──今年の4月から、東日本カンパニー全店へ『MEGURU』を導入していくとのことです。今後の活用法や、伝えたいメッセージなどはありますか。

浅野 全店導入に関しては、会社として業界の先陣を切ってより駐車場巡回をしっかりやっていくという強いメッセージを社員に伝えることができると考えます。最初は様々な声が挙がるかと思います。運用する中で、様々な要望も出てくるでしょう。そうした部分は引き続き想画さんに協力を仰ぎながら、よりよい運用をしていければと思います。

金丸 業界自体が車内放置ゼロに向けた取組みを行っていることを世間に発信し、証明していく必要性があると思います。そのために駐車場巡回をより効率的に行う仕組みは重要です。地域ごと、店舗ごとに温度差は異なるかと思いますが、その重要性をどこまで捉え、そこに投資判断できるかがポイントだと考えます。今回の弊社の『MEGURU』導入をきっかけに、他の企業様に少しでも広がってくれれば、非常に喜ばしいことだと思います。

これから業界は駐車場巡回の強化月間を迎える。想画の田中統蔵代表取締役は「金丸様、浅野様も仰っていましたが、駐車場巡回は業界全体で取り組んでいくべきものです。今回のマルハン様の導入事例が、駐車場巡回と向き合うきっかけになれば幸いです。『MEGURU』に関してもお気軽にお問い合わせください」と話す。

株式会社 想画
050-5369-1706 (代表)
https://meguru.run/

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