【コラム】2024年に登場するパチスロについて

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ユニバーサルエンターテインメントより新台『スマスロバジリスク~甲賀忍法帖~絆2 BLACK EDITION』のリリースが発表され、これにより2023年度内に登場する機種がおおかた出揃いました。今回のコラムでは2024年はどういったパチスロが登場してくるのかについて触れていきます。(文=ジェイさん@発信する遊技機クリエーター/J-BEAT合同会社代表)

2023年と2024年に登場するパチスロの違いとは

2023年6月にパチンコの内規が改正され、2024年3月以降にはラッキートリガー搭載機のパチスロ機の登場が予定されています。一方、現時点においてパチスロでは特段大きな変更はありません。

表:6号機パチスロの内規変更と機種登場時期

表でまとめたように、これまでパチスロは短いサイクルで内規の変更が行われ、またそれに対応した機種が登場しました。基本的に6号機におけるパチスロの内規変更はこれまで更新のたびにAT機のスペック性能が向上しています。

そのため、AT機においてはいち早く新内規に対応した機種を開発しリリースする事が各メーカーの使命となっており、他メーカーに先立ち第1弾機種をリリースした事をウリにした機種が登場していたのも記憶に新しいかと思います。

パチスロでいえば、最近の大きな変更は6.5号機仕様であり、メダル機であれば2022年6月に第1弾の機種が登場し、スマスロであれば2022年11月に第1弾の機種が登場しました。

それまでの内規変更と違い、同じ6.5号機内であってもメダルレスというハード面の違いや、AT機の有利区間ゲーム数の仕様が異なる事で、メダル機なのか、スマスロかで大きく変わっているのも特徴です。

2023年に登場したスマスロ機種であればスタート時はメダル機を想定して開発された機種で、開発中の内規変更に伴いスマスロへシフトチェンジした機種がほとんどであると想像されます。

これまでは短いスパンでの内規変更であったため、新台は旧内規で作られた機種とスペック性能に明らかな性能差が生まれ、そのスペック仕様や数値面で大きく差別化され、違いは明白でした。

一方、2024年に登場する機種は、2023年に登場した機種と同じ内規で作られた機種となり、スペック面での差別化を図る事が難しくなります。もちろんスペック性能の部分を押して出てくる機種もあるとは思いますが、俯瞰してみると2023年に登場した機種と大きく差はありません。

性能差がないというのはポジティブな要素で、単純に機種の作り込みで機種の差が生まれてくるという事です。つまり、各メーカーはこれまで以上にゲーム性や作り込みで勝負していかないといけないという事です。

さいごに

2024年の機種は、ホール目線ではタイトルやスペック的な数値のみでの機械選定が難しくなる年になる半面、打ち手の方にとってはゲーム性重視の作り込まれた機種が登場する年です。

今のパチスロの打ち手の方は単に射幸性だけでなく、ゲーム性に重きを置いて遊技される方も多くいます。ぜひ2024年のパチスロにも期待してください。


◆プロフィール
ジェイさん@発信する遊技機クリエーター
J-BEAT合同会社代表

発信するプロ遊技機クリエーター兼ライター。過去遊技機メーカー3社で勤務。在籍中に10数機種の遊技機開発に携わる。現在は法人を経営しつつ、フリーのクリエーターとして遊技機開発に従事。また、メーカー所属では出来ない発信、評論活動を行っている。
Twitter:https://twitter.com/jsan65536

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