【コラム】『スマスロ北斗の拳』運用方法最前線

投稿日:

『スマスロ北斗』がパチスロの稼働を押し上げる主力機の座を不動のものとするため、現状の最適な運用方法を考えていきます。導入当初から運用方法が変遷していくのは人気機種の宿命ですね(文=三木 貴史/エスサポート代表取締役)。

『スマスロ北斗』の登場から、3ヵ月が経過しました。その間、再販も繰り返され設置台数が増えましたが、人気ナンバーワン機種の座は変わってはいません。

しかし、導入当初のようなフル稼働はなく「店なり」の稼働に落ち着いており、稼働低下の状況を見ながら、設定運用も当初のパターンから変化させることが必要になってきました。今回は、現状の稼働状況に応じた設定と、店長カスタムの運用方法を解説しましょう。

まず、『スマスロ北斗』は、設定判別が非常に難しい機種といえるでしょう。レア役で高確率状態に上げ、2チェで刺すゲーム性なので2チェを引くタイミング次第であり、半日稼働程度では、設定の高低の判断が難しいといえます。

設定示唆要素としては「初代演出」「AT終了画面のボイス」「獲得枚数表示」「サミートロフィー」があります。

「初代演出」はAT中に初代の画面が登場すれば設定5以上が確定しますが、その出現頻度は非常に低いので意識する示唆要素ではありません。「AT終了画面のボイス」は高設定示唆の弱中強3種類、設定4以上示唆、設定5以上示唆があるため、設定4以上を使用するとそれらの示唆が出現しやすいでしょう。

「獲得枚数表示」は設定4以上示唆、設定6確定示唆がありますが、こちらも出現率は非常に低いようです。

また、「サミートロフィー」はフル稼働させた場合でも、設定4で20台に1台程度、設定6で5台に1台程度しか出現しないようになっています。このように、示唆の出現率が低く、レア役からのステージ移行率などが設定判別のメインとなるため設定判別が非常に難しいです。

設定6を投入していても、途中で止めて放置となってしまうことも珍しくはないでしょう。

そのため私は、店長カスタム機能を使って、意図的に設定示唆となる「サミートロフィー」を出現させることを推奨していました。以前、推奨した設定運用方法は以下の通りです。

①推奨設定は【設定1、4、6】 の3種類
②設定6には店長カスタムを使用 (7000G以降にカスタム3)
③設定4には店長カスタムを使用 しない
④毎日全台リセット

①、④に関しては、稼働状況が変化した今でも運用方法に変わりはありません。設定1と2の差は小さく、奇数示唆、偶数示唆、設定2以上示唆など、設定2を使用すれば出現する示唆がないため、設定2は不要と考えています。設定5に関しても、設定6と実出率で2%しか差がなく、設定5を使うなら設定6確定示唆が出現する可能性がある設定6を使った方がいいと判断して、推奨設定を設定1、4、6の3種類としていました。

毎日の全台リセットは天井が短縮されるため朝イチのみ甘くなってしまいますが、設定変更がされていないことがバレてしまうと、ホールの期待感が下がってしまうため、毎日全台リセットを推奨しています。

導入から3ヵ月が経過し、運用方法に変化が生じたのは②、③の店長カスタムの使い方です。導入当初はフル稼働状況が続いていたため、設定6のみ答え合わせ的な意味合いで深いゲーム数(7,000G)にカスタムを入れることにしていました。

しかし現状、その投入方法では、トロフィーが出現せずに閉店を迎えることも多くなってきました。なので今では、翌日の稼働を予想してトロフィーが出現するであろう深めのゲーム数を予想し、カスタムすることを推奨しています。

また、今までは設定4で店長カスタムは使用しませんでしたが、設定4の投入数が増えているにも関わらず、高設定だと気付いてくれることが少ないため、設定4にも店長カスタムを使って、トロフィーを出現するようにしています。

もちろん、設定4でも店長カスタムを入れるゲーム数はなるべく深いゲーム数に設定して、トロフィーの出現の有無だけで早く見切られてしまうことがないように調整する事がポイントになります。例えば、明日の稼働予想が15,000枚の場合、設定4なら3,000Gか4,000G、設定6なら5,000Gか6,000Gにカスタムを入れるイメージです。

他にも店長カスタムで注意すべき点があります。これは『スマスロ北斗』に限ったことではありませんが「高設定発表=低設定発表」にならないよう注意したほうがいいでしょう。せっかく投入した高設定台全てにカスタムを使ってトロフィーを見せたい気持ちは理解できますが、反対にトロフィーが出現しなかった台が低設定だと発表していることにもなりかねません。

特に、高設定狙いのプレイヤーが多い集客日などは、店長カスタムを使ってトロフィーを見せることで、出現しなかった台は止められて放置される傾向にあるため、高設定が入っていることが当たり前の日はあえてカスタムを使用しないなど、工夫が必要です。

集客日には、設定4、6を大量に投入して出玉を見せますが、トロフィーはあえて見せず、平常日にトロフィーを頻発させることで、集客日も平常日も高稼働する状況を作り出すことができると思います。

以上を踏まえると、最新の『スマスロ北斗』の運用最適解は次の通りです。

①推奨設定は【設定1、4、6】 の3種類
②設定6には店長カスタムを使 用(翌日の稼働予想から、で きるかぎり深いG数にカスタ ム3を使用)
③設定4にも店長カスタムを使 用(設定6よりも1000~2 000G浅いG数にカスタム3 を使用)
④毎日全台リセット
⑤集客日にはカスタムをなるべく 使用せず、平常日にカスタム を積極的に使用

是非、参考にしていただければ幸いです。

◆プロフィール
三木 貴史
㈱エスサポート代表取締役
1972年生まれ。97年中央大学商学部卒業後、パチスロ専門店(神奈川県42台)にて勤務。01年〜06年グループ4店舗を統括部長として指揮、在職中より他店舗のコンサルティングにも携わる。この期間、全ての店舗で稼働平均15,000枚を継続。07年に独立し、パチンコ・パチスロホール運営コンサルタントとしてエスサポートを設立。“ホールの知恵袋”として全国どこにでも出張中。社内外を問わず行うセミナーも好評。

武論尊・原哲夫/コアミックス 1983,©COAMIX 2007 版権許諾証YRA-114 ©Sammy

-コラム
-,

© 2024 グリーンべると(パチンコ・パチスロ業界メディア) Powered by AFFINGER5