SDGsのパチンコ業界へのさらなる普及に向け、SDGs＆Careerの赤羽良太代表（ジャパンニューアルファ総務部長）と、パチンコホール特化型広告代理店の㈱シー・エフ・ワイ（梶川弘徳代表取締役CEO）のコラボが実現。そこで今回、SDGsが秘める可能性や、ホール企業が取り組むためのポイントを、2人の識者に語ってもらった。
SDGs＆Career代表（株式会社ジャパンニューアルファ総務部長）の赤羽良太氏（左）と、株式会社シー・エフ・ワイ代表取締役CEOの梶川弘徳氏（右）。SDGsの本質的価値を学び、ホール業界に推進する赤羽代表の活動を、その考えに強く共感したシー・エフ・ワイがバックアップする。今後、様々なコラボ企画を実施予定。
SDGsとは…
「持続可能な開発目標」の略称。2015年の国連サミットで採択され、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標のこと。貧困の解消、質の高い教育、ジェンダー平等など17の目標で構成。日本も積極的に取り組んでいる。
持続可能なホール企業の実現に欠かせない
シー・エフ・ワイ梶川氏（以下・梶川） SDGsに興味を持った動機からお聞かせください。
SDGs＆Career赤羽氏（以下・赤羽） 昔に比べ、業界の規模は縮小し、ホールの地域コミュニティとしての存在感も薄れてきています。地域から必要とされる業界になるには? という点と、SDGsの考えがフィットすると思ったことがキッカケです。
梶川 SDGsを取り入れることで、業界が元気を取り戻す可能性があると？
赤羽 業界は世間から叩かれやすく、正当な評価を得られていません。SDGsのフレームを使い、業界の活動を社会にもっと知ってもらい、さらに活動を進化させることで、地域にとってホールが不可欠な存在になると思っています。
梶川 SDGsって難しいイメージがありますが、ホール企業はSDGsについて、何から取り組むべきでしょうか？
赤羽 まず、SDGsを理解するところからだと思います。現状、コストが掛かるという先入観に捉われている人や、ボランティア活動の一種と考えている人が多いように感じます。確かに単なるボランティア活動は、企業の利益に直結しません。一方でSDGsは、地域の課題を解決するなど、企業としての価値をどう生み出すかがポイントとなります。企業としての価値を高めた結果、最終的にその分が利益として返ってくる点が、単なるボランティア活動とは大きく異なる部分となります。
梶川 赤羽さんが所属する㈱ジャパンニューアルファ様では、SDGsについて具体的にどう取り組まれているのでしょうか？
赤羽 創業当時から行っている地域清掃のほか、一部の店舗では地域とタッグを組んで地域のイベントを推進するなど、SDGsに紐づいた活動を行っています。
梶川 赤羽さんの思想に共感できるのは、企業としてSDGsに無理なく取り組もうという考え方です。ボランティアではなく、ユーザーの増加や業界のイメージアップなどホール企業としての利益を見据えながら活動することを前提としている所も良いと思います。
赤羽 業界が元気を取り戻すためには、若い世代の取り込みが必要ですが、いわゆるZ世代と呼ばれる人は、環境問題やジェンダーに対する意識がとても高いです。
梶川 SDGsにどう取り組んでいるかが、採用にも影響しているようですね。
赤羽 最近の若者は企業選びの基準として、企業理念とともに、社会貢献度を重視する傾向があります。実際、SDGsに取り組み始めたら、応募が大幅に増えたという企業の事例もあります。このような企業は当然、採用コストの削減に繋がるため、経営的にもメリットが非常に大きいのではないでしょうか。
梶川 赤羽さんは、SDGsを推奨する立場で、他のホール企業にもコンサルティングしていますが、SDGsを検討している企業に、どのようなことを伝えたいでしょうか?
赤羽 SDGsを他人事のような感覚で捉えている人が多いという点が否めません。でも取り組み始めてみると、決してハードルは高くなく、得られる恩恵も大きいと言う点を伝えていきたいですね。
㈱シー・エフ・ワイ 代表取締役CEO 梶川弘徳 氏
ホール役員を経て2009年、33歳で㈱シー・エフ・ワイを設立し、現在に至る。座右の銘は社名由来でもある「Crazy For You」（あなたのために）。
SDGs＆Career代表 赤羽良太 氏
ホール企業・㈱ジャパンニューアルファの総務部長を務める傍ら、業界内へのSDGs普及に向け独自に活動。好きな言葉は「1人の100歩より100人の1歩」。
◆株式会社シー・エフ・ワイ（CFY）
Tel.04-7170-2068
https://cfy.jp
