M&Aを中心とした出店が主流の昨今、取得店舗や既存店舗の再生化(ホール・リノベーション)のニーズは高まる一方だ。その中でも、高橋建設株式会社(東京都目黒区自由が丘、高橋勝社長)に依頼するホールが着実に増加している。なぜなのか? その理由を探った。
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改装前は狭く古臭い印象が強かった店内も、同社の手にかかれば清潔感あふれる開放的な空間に様変わり。白い内装に黒い遊技島と、色を対比させることで存在感を際立たせているほか、赤い絨毯を敷くことでより映える遊技空間を創出している。
高橋建設はパチンコホールの企画・設計デザイン・施工に携わって60有余年の実績を持つパイオニア。長年にわたり磨き続けた「専門力」「デザイン力」「建築力」「人間力」「対応力」、そしてこれら5つを結集した「総合力」によって、あらゆるニーズに応える“全方位遊空間創造社”を掲げている。
同社では設計計画の提案からデザイン、施工、その先のアフターサービスまでを一貫して提供できる体制を構築している点が大きな特徴。これにより、大幅な工期短縮、コスト削減を実現している。
「当社は優れたデザイン以外にも、機能性・コストなど、長年の業界ノウハウに裏付けされた設計デザインが特徴です」と話すのは同社設計部の三浦康広部長だ。
そして同社の設計は、遊空間における『新しい価値』を創造するために、工事部・設計部といった垣根を超えて意見を戦わせ、なぜこのデザインなのか、この島配置なのかなど、理由付けをしっかり行うことで、集客施設として最良の在り方を追求している。こうした職人気質に惚れ込み、取引経験のあるホールは同社と長い付き合いを続けているという。
そして三浦部長は、今後について2つの展開を見据えている。一つは、廃材を極力出さない、環境に配慮した資材を使うなど、サステナブルを意識した提案を行うこと。もう一つは、スマート遊技機時代を見据えた島デザインの提案だ。
「最初は既存の島設備を活用する形でリリースされると聞いていますが、将来的には島が不要になり、自由にレイアウトすることができるかもしれない。そうなれば、設計会社主導で島デザインが出来る時代が訪れます。若者を取り込むことができるような自由な提案ができればと考えています」。
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設計部 部長
三浦康広(みうら・やすひろ)
高橋建設入社後、設計課にてホールづくりやリノベーション工事に従事。
建築計画から設計、施工など全てに関わり活動するキーパーソン。
■高橋建設株式会社
東京都目黒区自由が丘 3-10-20
Tel.03-3718-8111
http://www.tcc-takahashi.co.jp/