大阪府遊協は6月3日、シェラトン都ホテルで令和3年度通常総代会を開催。総会後の懇親会では平川容志理事長が、大阪市議会議長あてに陳情書を提出したことを報告した。
平川理事長は「我々、遊技業界は健全に行ってきて許認可をもらっている。そのような事業・産業に対して違法なオンラインカジノと同列に並べて、遊技業界を貶めようとする政治的な言動は許されない。国、内閣官房の方から遊技業界の依存対策はしっかりと行われていると評価いただいた資料を付けて、市議会議長に陳情書を出した。皆さんと共に手を合わせて難局を乗り越えていきたい」と挨拶した。
総会では議案審議に先立ち、大阪府警察本部生活安全部・奈良澤光昭部長が祝辞を披露。「使用済み旧規則機の適正廃棄」「法令遵守と適正営業」「継続したパチンコ・パチスロへの依存のめり込み防止対策」の3点について要請。特に、旧規則機の適正廃棄については「営業所で発生した使用済み遊技機は、それぞれの営業所の責任において適正かつ確実な廃棄・リサイクル処理をするという強い意識を持っていただき、(野積みや不法投棄など)同じ過ちが二度と繰り返されることのないよう、傘下ホールに働きかけをお願いしたい」と述べた。
これを受け平川理事長は、3月現在でホールや倉庫に残っていた府下の旧規則機は6万7,000台を数えていたとし、「大遊協では繰り返し組合員に新規則機への計画的入替と、旧規則機の適正な廃棄に向けて指導してきた。しかし、5月23日に府警がミナミで検挙した闇スロ店で使用されていたのは、廃棄されるべきパチスロ遊技機が流れ出たものに間違いない。不法投棄や闇スロへの流出等の不適切な取り扱いは、業界のイメージダウンにつながる。さらに適切な処理に向けた指導を徹底していく」と述べた。
総会では第1~第4号議案が上程され、全て可決承認した。議案審議後には退任する相談役・理事に対する感謝状が贈呈されたほか、暴排・防犯・少年非行防止等の活動優良支部の表彰が行われた。