旧規則機完全撤去から1カ月。後継セブン機の活用方法はこれだ!【コラム】

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旧規則機が全面撤去されて約1ヵ月が経過しました。今回は旧規則機の後継機として期待された1月末導入の主要機『慶次3』『牙狼絆GG』『北斗無双Re319』『とある科学』の4機種を総括し、今後の活用について考えてみたいと思います(文=三輪勝治/エムシック代表取締役)。

まずは4機種の導入期の顧客遊技データを確認しましょう。

AI-CIS育成推奨値
ミドル機  :アウト1人:6,000以上、勝金額平均:2万円後半以上、勝率:30%以上、再遊技率:17%以上、T乖離率:50%以下
ライトミドル:アウト1人:5,000以上、勝金額平均:1万円後半以上、勝率:30%以上、再遊技率:17%以上、T乖離率:30%以下

まず、スペック・演出とも一新された『慶次3』『とある科学』から確認します。両機種ともAI-CIS推奨値を上回っていますが、『慶次3』はアウト/1人が推奨値ギリギリであり、昨今、勝金額平均が3万円を超える機種が少なくない中、2万円後半では勝金額重視派には物足りなさが残る為、コンテンツユーザーや時短付きでじっくり遊技することを好む中高年齢層をターゲットとした活用が望まれます。

逆に『とある科学』はライトミドルですがミドルの推奨値をも上回っており、スタートを回せる「遊びやすく勝ちやすい」機種の典型です。また詳細データは割愛しますが『CR真・北斗無双』からの移動も見られ勝金額重視派のサブ機種としても遊技されるでしょう。利益面でのミドルの負担が大きく運用が厳しい中、勝率重視派だけでなく、勝金額重視派の離反や低貸玉への移動を防ぐ為にも、サブ遊技される『とある科学』の勝率重視運用が重要です。

次にリメイク機種『牙狼絆GG』『無双Re319』を確認します。コンテンツが完全リメイクの為アウト/1人は推奨値を下回っていますが、前作の『牙狼絆』や『真・北斗無双』が撤去直近週4,000~5,000で推移していた事と比較すれば『牙狼絆GG』はギリギリ下限であり、これ以上低下すれば稼働も急激に低下しますのでユーザーの粘りを落とさせない工夫が必要です。

一方『無双Re319』はアウト/1人4,897とまずまずです。勝金額平均は『真・北斗無双』の撤去直前と同等ですので、中高年層を中心とした『北斗』コンテンツユーザーからは受け入れられると思われます。しかし新台を好む若年層を中心とするパチスロ回遊層から継続的な支持を得る事は難しいでしょう。ですから長期運用を見据え中高年層の遊技感を損なわない為にも、『真・北斗無双』が運用されていた千円スタート回数より落とさない運用が重要となります。

昨年末以降、旧規則機を支えてきたコンテンツの後継機が多く導入されましたが『エヴァ15』以外は今一つパッとせず、特に中高年齢層が好むじっくり粘って遊技出来る「遊びやすく勝ちやすい」ミドル機種が不足しています。この意味でも『エヴァ15』の重要性が更に高まっていると言えます。

時速追求型若年層向けコンテンツ機種で若年層を集客して売上・利益を確保し、じっくり遊技を好む中高年齢層には『エヴァ15』に代表される時短付機種で安心感を提供。同時に疲弊ユーザーにサブとして何を遊技してもらうかを明確に提示する事がユーザーの離反防止に繋がるでしょう。

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是非そちらもご利用ください。

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◆プロフィール
三輪 勝治
㈱エムシック代表取締役
1985年立教大学法学部卒業。パチンコ業界大手周辺機器メーカーに勤務。遊技台情報公開システム、情報ネットワークシステムの開発に携わる。退職後、One To One顧客管理システムの開発・販売会社設立に参加。業界初の顧客遊技履歴データネットワークシステムを立ち上げる。システム開発、セミナー講師、等幅広く活動。2016年10 月株式会社エムシック設立。

©隆慶一郎・原哲夫・麻生未央/コアミックス 1990. 版権許諾証YSR-432

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