パチスロ6.2号機の損をしないための新台選定基準は?【コラム】

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パチスロ6.5号機の詳細が明らかになり期待するホールも多い一方、今後、登場する6.2号機について買うべきかを悩むホールも多いと思います。今回は、6.2号機における新台の選定基準について、考えていきたいと思います(文=三木貴史/エスサポート代表取締役)。

6.5号機と現行機の比較

前回のコラムでは、MY2,400枚上限から差枚数2,400枚になり、それによって予想されることを述べました。それによって“新台の選定基準も変わるのでは?”という質問も多いので、今回はそのことについて考えてみます。

新基準の6.5号機は有利区間が4,000G、出玉上限は差枚数2,400枚、さらに差枚数19,000枚で打ち止めになる機能が搭載されているようです。また、噂されるメダルレス遊技機に関しては、差枚数2,400枚、有利区間無し、19,000枚の打ち止めと囁かれています。括りが7号機になるのでは?との噂もありますが、その真偽については現状不明です。

いずれにしろ、6.5号機の持ち込みが始まり、早ければ6月頃に新基準機が登場、お盆商戦に新基準AT機がメインに販売される可能性が見えてきました。

年末に登場した『沖ドキ!DUO』を遊技していると、天国モードへ移行するまで、モードを追いかけて打ち切ることになりますが、1,000円ベースが低いことから、天国モードまで投資が嵩むことも珍しくありません。このように投資が嵩むと、いくら天国モードに移行して有利区間を完走しても、収支的には若干のプラス程度で留まってしまいます。

しかも、完走することは稀なため、投資分を取り戻すための作業感を味わうことになります。しかし、先述した新基準機であれば、投資が嵩んでも、その分、見返りに十分期待が持てる仕様のため、ユーザーは期待感を持ちながら追いかけることができます。この違いは非常に大きく、6.5号機が優位に立つのはほぼ間違いないと思われます。

6.2号機は買いなのか?

そこで問題になるのは現行の6.2号機です。私の見立てでは、少し厳しいことを言うようですが、2月以降に販売される新台のうち大半のAT機は短命に終わってしまう可能性が高いといえます。なぜなら、ユーザーの目が6.5号機に向くことは疑いようがないため、6.5号機までの短期的な繋ぎの役割に終始してしまうことが想定されるからです。

しかし、総台数が200台以上あるような中型以上のホールで、全く新台を導入しない営業は、機械の鮮度を考えても難しいものがあります。なので、2月以降の6.2号機は評価の高い新台であれば小台数で購入することをお勧めします。

ただし、6.2号機のAT機の中でお勧めできないのは、メインATの平均TYが高い機種です。最近、高TYの機械自体は減っていますが、平均TYが700枚を超えるような機械は投資金額が嵩みます。こうなると先述の通り、6.5号機との比較で分が悪いといえます。

反対に購入しても良いのは、出玉上限2,400枚の影響を受けにくいスペックの機械です。『ジャグラー』『ハナハナ』のようなノーマルAタイプはもちろん、『新ハナビ』『バーサスリヴァイズ』のようなA+RT機も、同一有利区間で2,400枚まで出ることはほとんどなく、6.5号機の影響はそれほど受けないといえます。

AT機でも、初当たりの数珠連によって2,400枚を超えていくようなゲーム性の機種なら購入の価値はあります。ATが終了して有利区間がリセットされた直後がチャンスとなるゲーム性の機種です。『チバリヨ–30』はそこに価値があり、連チャン終了後に「もう1回」と思わせることができるのは大きな魅力です。

また、『パチスロアラジンAクラシック』もAT終了後の有利区間リセット後に、50%の確率でATを引き戻すことが出来るので、2,400枚の上限を超えていく可能性があります。このタイプの機種には、今後も注目していきたいところです。

またTYが極端に低いAT機も無視は出来ません。『パチスロ麻雀物語4』のように、初当たりが非常に軽く、ATの平均TYが274枚(設定1)程度のスペックも、2,400枚の出玉上限の影響は受けません。AT機ではありますが、実質はノーマルAタイプに近いような感覚で遊技できるスペックで、こちらも希少性は高いと思います。

以上をまとめると、2月以降に登場する現行の6.2号機の新台は、

〈購入検討機種〉
・ノーマルA、A+RT機
・有利区間がリセットされると チャンスとなるAT機
・平均TYが極端に低い(300枚以下)のAT機

〈購入に慎重な機種〉
・平均TYが高めのAT機

といった具合で、新台購入の指標としたいところです。

50%は固定島残りは新台で構成

2月以降の新台は中々売れないという公算が大きいことは、各メーカーさんも十分理解していますが、6.5号機が出る前に駆け込みで適合した新台を販売せざるをえないことも事実です。

そのため、販売台数自体は少ないものの、多機種の新台の登場が予想されますので、ホールとしては、6.5号機との兼ね合いを考えた新台戦略が必要になります。当面はノーマルAタイプ、A+RT機、『沖ドキ!DUO』、『チバリヨ–30』のようなAT機で50%の固定島を作るための機械配列を組みつつ、それ以外の新台は上述した指標を参考に購入していただけたら幸いです。

◆プロフィール
三木 貴史
㈱エスサポート代表取締役
1972年生まれ。97年中央大学商学部卒業後、パチスロ専門店(神奈川県42台)にて勤務。01年〜06年グループ4店舗を統括部長として指揮、在職中より他店舗のコンサルティングにも携わる。この期間、全ての店舗で稼働平均15,000枚を継続。07年に独立し、ホール運営コンサルタントとしてエスサポートを設立。“ホールの知恵袋”として全国どこにでも出張中。社内外を問わず行うセミナーも好評。

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