【コラム】客層の分類から今後の導入パチスロ機を決める!!

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導入するパチスロ機を決めるにあたっては、どの客層がターゲットになるか考えることが重要です。いない客層をターゲットにするパチスロ機を導入しても稼働はしないのは自明の理です(文=三木貴史/エスサポート代表取締役)。

パチスロ客層を
4つに分類する

パチスロ市場が全て6号機に移行してから3ヵ月が経過したばかりですが、本誌が出ている頃には「6.5号機」という新しいフェーズに突入します。そこで今回は、6.5号機時代を迎えるにあたり、パチスロ客層の分類から今後のパチスロ稼働がどのように変化していくのか考えてみたいと思います。

5号機初期の頃から、弊社ではパチスロ客層を4種類に分類し、その比率を以下のように定めていました。

①ギャンブル好き:40%
②ジャグラー好き:30%
③パチスロ好き:20%
④新台好き:10%

ギャンブル好き層は、『ミリオンゴッド–神々の凱旋–』『沖ドキ!』『パチスロ北斗の拳 転生の章』、『SLOTバジリスク~甲賀忍法帖~絆』など、一撃性能が強く、短時間でも勝負できるような高単価機を好んで遊技していた層になります。

ジャグラー好き層は、その名の通り、『ジャグラー』を中心に遊技する客層を指しています。

パチスロ好き層は、『SLOT魔法少女まどか☆マギカ』など、単価は下がりますが、パチスロをゲームとして捉え楽しんでいる客層です。『ディスクアップ』や『新ハナビ』等、目押しや出目を楽しむ客層も、このパチスロ好き客層に含まれると考えます。新台好き層は、新しいもの好きで、新台が登場すればひとまず、その新台を遊技してくれる客層と捉えています。

大雑把な4つの大別ですが、客層の全体像を把握するには、これで事足りると弊社では考えています。そして、これらの客層が完全6号機時代へ移行後、どの機種を遊技しているのか。そこに今後のパチスロ営業のヒントがあると考えています。

抜け落ちている
客層の回復が鍵

ジャグラー好き層は、5号機ジャグラーから、すんなりと6号機ジャグラーへ移行し、今も変わらず『ジャグラー』を打ち続けているといえます。パチスロ好き層も、出玉性能よりもゲーム性を求めるため、現状の6号機でも問題なく受け入れ、様々な機種を遊技してくれています。

現状、新台の導入初期稼働が弱まっていますが、新台好き層が減ったわけではなく、新台も打っていたギャンブル好き層が、6号機の出玉性能の弱さに見切りをつけ、新台を打たなくなってしまったことが、その要因だと思います。

つまり抜け落ちている層は、最大比率を抱えるギャンブル好き層です。ギャンブル好き層の一部は、『チバリヨ–30』『沖ドキ!DUO』『アラジンAクラシック』などに残留していますが、その大半はパチンコのミドル機に流れて行ってしまいました。

ターニングポイントは『大工の源さん超韋駄天』の登場であり、その出玉スピードに中毒性を感じたことが、パチンコへ流れていく決定打となりました。その後も、『P牙狼月虹ノ旅人』、『Pフィーバー機動戦士ガンダムユニコーン』、『P新世紀エヴァンゲリオン~未来への咆哮』、『PRe:ゼロから始める異世界生活 鬼がかりver.』とヒット機が連続して登場したことで、5号機時代にパチスロを遊技していた層が、完全にパチスロから離れパチンコに定着する流れとなりました。

このギャンブル好き層は、ホールから見れば最も優良な層であるといえます。ギャンブルが好きという事は、設定をあまり気にせず、自分の引きや、運によって大勝ちを目指すタイプであり、最も売り上げが立ちやすいお客様とも言えます。そして、そのギャンブル好き層をパチンコから取り戻す可能性があるのが6.5号機といえます。

6.5号機は出玉上限が差枚数で2,400枚に変更されたことで、今までの6号機なら大勝ちすることは困難でしたが、6.5号機なら差枚数で大きなプラスになる可能性があり、ようやくユーザーに投資させる動機がうまれました。ただし、6.5号機でも出玉上限はあるため、パチンコへ流れた層が完全にパチスロへ戻るとは考えにくいでしょう。

それでも7月に登場する新台『パチスロ犬夜叉』のように、設定1の5,000枚OVER率が20%を超えるような6.5号機が登場すること自体が、パチスロにおいて明るい材料であり、6.5号機に投資すべきと考えるに十分な理由だと思います。

明らかに出玉性能がアップした6.5号機でも、本来なら実際の挙動や出玉性能を確認してから導入するべきですが、世界的な半導体不足、部材不足によって、販売台数自体が少なく、再販もいつになるのか分からない今の状況では「実稼働を確認してから」と悠長なことを言っている場合ではないのが実情でしょう。高単価、高MYの6.5号機は積極的に購入した方が良いと思われます。

現状のパチンコでも『エヴァ未来』『リゼロ鬼がかり』は欲しくても再販が少なく、中古価格も高く、購入できないホールが多いです。これらの機種の保有台数がパチンコの稼働差になっているといっても過言ではありません。

パチスロ6.5号機の新台、『犬夜叉』『アクエリオンALL STARS』『パチスロ甲鉄城のカバネリ』にどこまでの影響力があるかは未知数ですが、高単価、高MY機があるか、ないかで来店動機の差になる事は予想できるので、これらの6.5号機は少台数でもいいので、TOP週で積極的に導入していきたいところです。

6.5号機でも『キャッツアイ』『鉄拳5』などは、客層の分類から、パチスロ好き、新台好きがターゲットになるため、パチスロの総客数を増やすというより、客数の減少を抑える役割と考えた方が無難でしょう。失われたギャンブル好き層を取り戻すためには、繰り返しになりますが、高単価、高MYがキーワードになると思います。

ジャグラーの
設置比率も重要に

また『ジャグラー』の重要性も、客層の分類から再確認できます。客数の30%を占めるジャグラー好き層は、コロナ禍によって一部の年配層の離脱が見られますが、大半が5号機ジャグラーから、6号機ジャグラーへ移行しています。

しかし、この6号機ジャグラーの供給台数が追いついていないので、ジャグラーの設置シェアを上げることで、単純に客数を増やす可能性が高いといえます。弊社がいつも言っている「ジャグラー設置比率は最低30%確保する」ことは、この上述した、客層分類の比率にも起因していますので、今後のパチスロ営業は「高単価、高MYの6.5号機の導入」、そして「ジャグラー設置比率30%」を目標に絞って注力していきたいところです。

◆プロフィール
三木 貴史
㈱エスサポート代表取締役
1972年生まれ。97年中央大学商学部卒業後、パチスロ専門店(神奈川県42台)にて勤務。01年〜06年グループ4店舗を統括部長として指揮、在職中より他店舗のコンサルティングにも携わる。この期間、全ての店舗で稼働平均15,000枚を継続。07年に独立し、パチンコ・パチスロホール運営コンサルタントとしてエスサポートを設立。“ホールの知恵袋”として全国どこにでも出張中。社内外を問わず行うセミナーも好評。

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