好調を続ける『エヴァ15』~情報スピードの重要性を再認識する~【コラム】

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昨年末に導入された『エヴァ15』の好調が続き、導入1ヵ月以上経過した現在でも高稼働を継続しており、中古価格はピークより下がったとは言え100万円超えを維持しています。今回は、好調を続ける『エヴァ15』の導入期顧客遊技データを確認し、情報のスピードの重要性を再認識したいと思います(文=三輪勝治/エムシック代表取締役)。

表①に『エヴァ15』の導入期データと、比較する上で『牙狼月虹ノ旅人』『ガンダムユニコーン』『北斗の拳9』のデータを出力しています。

<表①:導入3日間データ>

※ミドル機のAI-CIS育成推奨値:アウト1人:6,000以上、勝金額平均:2万後半以上、勝率:30%以上、再遊技率:17%以上、T乖離率:50%以下

ご覧の通り『エヴァ15』は、全ての項目でAI-CIS推奨値を上回っています。また、アウト/1人 8,000、勝率30%、勝金額平均3万円を併せ持つ機種は新規則機どころか旧規則機も含め、2016年以降で『エヴァ15』しか有りませんので、如何に優秀な機種であるかお分かり頂けるでしょう。

次に、図①に導入期に遊技したユーザーの移動元を示します。参考として、直前に導入されている『北斗9』と比較しています。

<図①:移動元機種・グループ>

『エヴァ15』
『北斗9』

移動元を機種別に見ますと、『エヴァ15』の上位にライトミドルの『乃木坂46』が入っています。またグループ別では、ミドルの比率が『北斗9』の51.9%に対し、『エヴァ15』 は47%と約5%低くなっています。逆にライトミドル・ハネデジ・低玉は1~2%程度高くなっており、多くの勝率重視派ユーザーが流入していたと考えられます。

この通り、高い勝率と勝金額を併せ持つ『エヴァ15』が、勝金額重視派ユーザーだけでなく、勝率重視派ユーザーからも高く評価され、高稼働を維持する事は、導入期の顧客遊技データから容易に予測できました。

迅速な増台判断を行い、年内に中古の手配をしていれば、70~80万円で確保できていました。その事を顧みれば、判断スピードの速さが多大なるメリットを導く事がお分かりいただけるでしょう。

2022年は生き残りを掛けた競争の年です。旧規則機が全撤去され、ユーザーから支持される機種を必要数確保できるかどうかが、業績拡大の重要課題となるでしょう。しかしながら、あらかじめ新機種のユーザー支持率を100%予測し、適正数の新台を導入時に揃えるのは至難の業であり、リスクも高くなります。

経営の3要素「ヒト・モノ・カネ」に、「情報」と「時間」が加えられて久しいですが、2022年はより精度高く・早い情報を、如何に活用するかが更に重要な年となるでしょう。

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◆プロフィール
三輪 勝治
㈱エムシック代表取締役
1985年立教大学法学部卒業。パチンコ業界大手周辺機器メーカーに勤務。遊技台情報公開システム、情報ネットワークシステムの開発に携わる。退職後、One To One顧客管理システムの開発・販売会社設立に参加。業界初の顧客遊技履歴データネットワークシステムを立ち上げる。システム開発、セミナー講師、等幅広く活動。2016年10 月株式会社エムシック設立。

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