【コラム】今後、ますます重要度が増す 6号機ノーマルAタイプを分析!!

投稿日:2020年11月24日 更新日:

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今回はパチスロ6号機のノーマルAタイプに焦点を合わせて考察したいと思います。6号機の『ジャグラー』『ハナハナ』は稼働するのか? その他のAタイプは期待できるのか? 6号機のヒット機不足が深刻の中、今後ますますAタイプの重要性は高まってくるでしょう。

6号機の『ジャグラー』と『ハナハナ』は稼働するのか?

6号機のハナハナシリーズ『ニューハナハナゴールド‐30』(以下、6号機ハナハナ)が発表され、来年1月12日より導入されることになりました。これで、予定されている6号機の『ジャグラー』と『ハナハナ』、ノーマルAタイプのツートップが出揃ったことになります。そこで、今回は6号機のノーマルAタイプに焦点を当ててみたいと思います。「初当たりまでの投資金額」と「BIG 1回で何ゲーム消化することが出来るのか」も参照していただけると幸いです(下図参照)。

©UNIVERSAL ENTERTAINMENT ©SEVENLEAGUE ©YAMASA ©KITA DENSHI

今までに登場した6号機のノーマルAタイプは、『ケロット4』『ハイハイシオサイ』『サンダーVライトニング』のいずれも厳しい結果に終わっています。

そして今後登場する6号機の『ジャグラー』も『ハナハナ』も導入当初は、新台好きといわれる客層、設定狙いの客層が出玉への期待、6号機新台への興味から稼働を押し上げ、高稼働となる事が予想されます。しかし、1~2巡したところで、スペックが上回る5号機の既存の『ジャグラー』や『ハナハナ』に戻ってしまい苦戦されることも予想されます。

ベースや出玉率が上がっていたとしても、ボーナス1回あたりの獲得枚数が減少している事は、ユーザーにとってはスペックダウンと受け止められる事は当然といえます。しかし5号機が完全撤去されれば6号機の『ジャグラー』『ハナハナ』は安定・高稼働をするとみています。

ゲーム性さえ変わらなければ、スペックダウンの後継機でもいずれ受け入れられ、高稼働することは、パチンコでもパチスロでも過去に多数の事例が証明しています。『海物語』、『ジャグラー』、『ミリオンゴッド』も過去のスペックダウンを何度も乗り越えてきました。

6号機の『アイムジャグラー』は、5号機『アイムジャグラー』と出玉率はほぼ一緒に設計されました。対照的に6号機ハナハナは5号機のハナハナとボーナス確率が同等に設計されているといえます。

その結果、6号機ハナハナは設定6の出率が112%から107%にダウンしています。設定狙いのユーザーからすると大きな不満になり得ますが、高設定の投入率が上がることで勝率が向上する可能性が高くなるので、一概にマイナス要因と決めつけるのは危険です。新たな客層を獲得する、ある意味チャレンジとも受け取れます。

『ジャグラー』に関しては4号機ジャグラーから5号機のジャグラーに移行するときには、獲得枚数も出玉率も大幅にダウンしました。しかし、5号機では大きく設置シェアを伸ばしたことからもそれほど不安はないかと考えます。

6号機Aタイプは未完成?

現状、6号機のノーマルAタイプに関しては、各メーカーともに手探り状態といえるかもしれません。『ケロット4』はBIG確率を8割に高めたことで、 BIGに偏れば瞬発力がある仕様でした。しかし、BIG1回で184ゲームしか消化できないので、瞬発力はあるものの遊べない印象の機械になってしまったイメージです。

『ハイハイシオサイ』は合成確率が甘く、ボーナス回数が上がる機種でしたが、千円ベースが低く、 BIG1回で126ゲームしか消化できず、下皿遊技で揉んでしまう機械でした。また合成確率が甘い故に、1/100以下のデータの台しか稼働しないといった結果になりました。

『サンダーVライトニング』はスペックはバランスが良かったものの、ゲーム性が改悪されているようなイメージで盛り上がりませんでした。

今回、これらノーマルAタイプの中で注目すべきは、2021年1月11日に納品予定の『S Lucky海物語(三洋物産)』のスペックです。BIGの獲得枚数260枚、設定6の出玉率が109.7%と、6号機のノーマルAタイプの中で屈指のスペックになっています。 REG確率に奇数設定と偶数設定に大きく差があるようですが、これが無ければ最高のスペックだといえます。このスペックが適合したことは6号機のノーマルAタイプにとって明るい材料ではないでしょうか。

先述した通り、各メーカーが様々なチャレンジをしているのが見て取れます。ヒットする理由を見つけるのが機種選定の難しさだとするなら、こと6号機のノーマルAタイプに関しては、稼働しなかった理由が分かりやすいので、今後手探り状態で出てくるであろうノーマルAタイプに関して、その機械が恐らく支持されないであろう理由を探すことがポイントかもしれません。

◆著者プロフィール
三木 貴鎬
㈱エスサポート代表取締役
1972年生まれ。97年中央大学商学部卒業後、パチスロ専門店(神奈川県42台)にて勤務。01年〜06年グループ4店舗を統括部長として指揮、在職中より他店舗のコンサルティングにも携わる。この期間、全ての店舗で稼働平均15,000枚を継続。07年に独立し、パチンコ・パチスロホール運営コンサルタントとしてエスサポートを設立。“ホールの知恵袋”として全国どこにでも出張中。社内外を問わず行うセミナーも好評。

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