【コラム】重要度を増すパチスロのバラエティコーナー~活かすための6つの運用ポイント!

投稿日:2020年3月26日 更新日:

・稼働アッププロジェクト
今回は、今後重要になっていくパチスロのバラエティコーナー活用法を考えます。粗利源でもあり、新台の導入時の自由度等、メリットの多いバラエティコーナーを死に島にしては大きな損失になってしまいますね。

・バラエティコーナーを再考する!
今後の5号機全撤去に向けて、6号機に差し替えていくにあたり大量の機械入れ替えが生じます。そうした中、【バラエティコーナー】は新台の購入台数に縛りがなく、台数を気にすることなく導入も撤去もできますので、今後も重宝するどころか比率が高まっていくコーナーになっていくと予想されます。

しかし、このバラエティコーナーは、機種構成を変えずに放置していたり、設定の運用次第では「やる気のない死に島」になりやすいので注意しなくてはいけません。そこでバラエティコーナーを少しでも稼働向上につなげるための方策を考えたいと思います。

その前にバラエティコーナーの存在意義を確認しておきます。
●動線的に死に島になりやすい島を有効活用できる
●利益を確保しやすい
●新台入れ替えの機械代を節約できる

等々が主な存在意義になるでしょう。従ってこれらを否定するような運営を行えばバラエティコーナーは意味を成しません。バラエティコーナーを重視するがあまり薄利で運用したり、メイン動線の場所に配置してみたり、新台や高額な中古をどんどん導入してしまうケースが散見されます。

しかしその結果、バラエティの稼働は上がったものの、反対にメインコーナーの稼働を落としたり全体の粗利バランスが崩れてしまったりと、パチスロコーナー全体に悪影響を与えてしまうことも少なくありません。

こうしたことから、あくまでもバラエティの存在意義を守りながら、少しでも稼働を上げなければという微妙な運営が求められるといえます。

・墓場にしないために!!
バラエティコーナーを墓場にしないためには以下の6つのポイントが重要になります。
①稼働が期待できる日に設定6を投入する
②大負け台には、高設定を投入してすぐフォローする
③奇数設定、偶数設定の違いが分かりやすい機種には設定2を投入
④設定打ち替えを頻繁に行う
⑤1ヵ月に最低1台は最新台を投入する
⑥中古台の導入はお客様のリクエストに応える

以上の6つ。利益を確保しつつ、機械代を節約しながら行います。

①はバラエティには高設定が入っていないと思われがちなので、入っていることを伝えるためには設定6を使用することが最も効果的でしょう。

設定4を多用するホールも多いですが、なかなか伝わらないのが実情です。確実に高設定の挙動を示す設定6を使用することは、打っている当人以外にもアピールする事が出来るはずです。

②はバラエティコーナー以外の台にも全て当てはまります。大負けした台をフォローする事で、“取りすぎたものはお客様に還元する”という姿勢を見せることとなり、自店の信頼度がアップします。

Aタイプなら2,000枚以上、 ATもしくはART機なら3,000枚以上、単価の高いハイスペック機なら4,000枚以上吸い込んだ台は、翌日に設定4程度は使用した方がいいでしょう。大負けした翌日に、還元する姿勢を見せることは非常に重要です。

③はお客様の中では「バラエティコーナーは設定1しかない」というのが普通の認識です。その認識を変えるには平常時から設定2を投入したいところです。

奇数・偶数の判別が容易な機械には積極的に設定2を使用する事で、バラエティにも設定を使っていると印象づけることができます。客滞率を上げて設定1と同額の粗利を稼げれば理想的です。「設定1の低稼働か設定2の高稼働、どちらをとるか」のイメージです。

④もやる気が無いコーナーと思われないための必須ポイントです。設定変更作業が大変なバラエティコーナーだからこそ放置しないように注意します。

最近の6号機は設定変更したか据え置きか、朝一に分かってしまう機械も多く、逆に全台打ち替えぐらいの意識を持ちたいものです。設定を打ち替える事で、甘くなる機種は意外と少なく、打ち替えて甘くなる機種は客層を見ながら臨機応変に対応しましょう。

⑤はコーナーの活性化のために新台を導入します。稼働しない台が増えていくことを防止する意味合いもあります。

最新台が導入されることでコーナーにお客様が足を踏み入れる機会を定期的に創出します。動線的に死に島になりやすいところにバラエティコーナーを作ることがセオリーなので、足を踏み入れてもらう施策は重要になります。

⑥は最新台以外にも中古台を導入することも多いはずです。中古機ばかりで最新台が無いと「やる気が無い、新台を買う予算が無い」と思われてしまいます。そこで「お客様からのリクエスト」という形にして、それに応える体裁で中古台を導入すれば、イメージは悪くないはずです。

このように使い勝手のいいバラエティコーナーは今後1年で更に増えていくことが予想されますが、稼働も、粗利も向上させることが重要になっていくでしょう。

◆著者プロフィール
三木 貴鎬
㈱エスサポート代表取締役
1972年生まれ。97年中央大学商学部卒業後、パチスロ専門店(神奈川県42台)にて勤務。01年〜06年グループ4店舗を統括部長として指揮、在職中より他店舗のコンサルティングにも携わる。この期間、全ての店舗で稼働平均15000枚を継続。07年に独立し、パチンコ・パチスロホール運営コンサルタントとしてエスサポートを設立。“ホールの知恵袋”として全国どこにでも出張中。社内外を問わず行うセミナーも好評。

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