
年末に『スマスロ バジリスク~甲賀忍法帖~Ⅳ』が登場します。同シリーズは稼働が下げ止まってからの長期設置に期待できるかどうかがポイントになります。今作はメイン機になりうるのか、評価していきます(文=三木貴史/エスサポート代表取締役)。
この記事のポイント
- 通常時は共通ベルでポイントを貯め、規定到達時にチャンスベルや強ベルへ書き換える。
- ATは差枚数管理の前半とバトル中心の後半で構成され、継続率は4種類。
- 初当たりの重さは懸念だが、シリーズのブランド力と新旧要素の組み合わせに期待できる。
10年ぶりにバジリスクシリーズの4作目が登場します。今回は絆シリーズではなくナンバリング最新作ということで、過去作を打っていたプレイヤーには注目度の高い機械ではないでしょうか。
通常時は目押し不要で、液晶リールに小役が表示されるお馴染みのシステム。レア役で状態を上げて当選を目指すゲーム性で、巻物はCZ、チェリーは前兆経由の直AT、強ベルはCZまたは直ATに期待できます。また本作には共通ベルで内部ポイントを貯め、規定到達時にチャンスベルや強ベルへ書き換える要素も追加されています。
CZは10G継続し、「狙え」発生時に図柄が揃えばAT確定。ATは前半と後半に分かれ、前半は差枚数管理で初回100枚からスタートします。2セット目以降は報酬ジャッジで獲得した枚数が初期枚数となります。
前半は純増5.3枚/Gですが、残り30枚未満で3.5枚/G、10枚以下で1.1枚/Gに変化します。純増を落として滞在ゲーム数を伸ばすことで、上乗せやストック獲得の機会を増やす設計です。レア役では枚数上乗せやセットストックを抽選し、チェリーによるポイントが10ptに到達すると絆玉を獲得できます。
後半は純増1.1枚/G固定のバトルパート。レア役からボーナスを抽選し、ボーナス終了時は報酬ジャッジを経て次セットへ進みます。ボーナスを引けなくても、最終決戦で勝利すれば継続。継続率は25%、50%、66%、80%の4種類。報酬ジャッジも4種類あり、平均期待枚数はそれぞれ65枚、140枚、320枚、850枚です。
さらに、AT16連目、差枚数完走時、追想ボーナス勝利時の一部から真瞳術チャンスのCZへ。20G間の成功率は55%で、突破するとセットストック特化ゾーンの真瞳術チャンスへ突入します。平均4.5個のストックに期待でき、さらに青図柄揃いからは上位AT「真バジリスクタイム」に突入、純増5.3枚/G固定で、突入時の期待値は3,000枚を超えます。
設定1の主な設計値は、コイン単価3.3円、MY3,326枚、MY単価1,008です。
同機で気になるのは初当たりの重さです。規定ゲーム数による当選がなく、天井も1,200Gと深いため、絆シリーズと比べると通常時が退屈に感じられる可能性があります。一方、 ATは前半に上乗せやストック、絆玉を絡め、後半でお馴染みのバトルを楽しむ構成で、新旧の要素をうまく組み合わせています。
突出したスペックではありませんが、ブランド力も含めて安定した稼働が期待できる機種です。特に年末年始には必ず導入しておきたい機械で、未導入なら顧客流出も考えられます。
以上のことから総評としては準メイン機の評価で、20年パチスロ総台数の3~4%程度を目安に導入することを推奨します。
シリーズ王道のゲーム性に新要素を搭載。バジリスクの最新作に要注目だ。
導入判断で押さえたい点
通常時の初当たりの重さを見極めつつ、シリーズのブランド力やATのゲーム性を踏まえ、年末年始の店舗規模に応じた台数を判断したい機種です。
◆プロフィール
三木 貴史㈱エスサポート代表取締役
1972年生まれ。97年中央大学商学部卒業後、パチスロ専門店(神奈川県42台)にて勤務。01年〜06年グループ4店舗を統括部長として指揮、在職中より他店舗のコンサルティングにも携わる。この期間、全ての店舗で稼働平均15,000枚を継続。07年に独立し、パチンコ・パチスロホール運営コンサルタントとしてエスサポートを設立。“ホールの知恵袋”として全国どこにでも出張中。社内外を問わず行うセミナーも好評。
©山田風太郎・せがわまさき・講談社/GONZO
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